「ワクチン接種、出前いたします〜♪」。 新型コロナワクチンを、若年層など幅広い人たちに接種してもらう取り組みは、各地で試行錯誤が続いていますが、大阪府豊中市が始める取り組みに注目が集まっています。接種希望者が24人以上集まれば、ワクチンカーに乗り込んだ医師・看護師・運営スタッフが、ワクチンを打ちに来てくれるといいます。
8月31日から予約を始める「ワクチンおとどけカーとよなか」の取り組みです。同市のワクチン接種対策チーム担当者によると、12歳以上の人の約43.4%が2回目接種を完了するなど接種は順調に進んでいますが、65歳以上高齢者の2回目接種率が約83.9%と高くなっており、若年層の接種率をもっと向上させたいのだそう。「一人だけで接種するのは怖い」「育児中で接種に出向くのは負担」「仕事などで予約を取る時間がない」といった人々に対して接種を各種事業でサポートしており、ワクチンカーの取り組みはその一環だといいます。
ワクチンカーでの接種で使用するワクチンはファイザー社製。ワクチン1バイアルで6人分の接種ができるため、24人以上で、6の倍数の人数での申し込みを受け付けています。最大84人まで接種可能です。
接種希望者全員が豊中市が発行した接種券をもっていることなどが条件です。大学のクラブやサークル仲間で、習い事教室や地域のスポーツチームで、そのほかママ友仲間や自治会、子ども会などで申し込まれてもよいかもしれません。グループが希望する場所へワクチンカーが派遣されます。
ワクチンカーはキャンピングカー(長さ4.53m 幅1.89m 高さ2.08m)を改造したものなので、水道や冷蔵庫、ベッドが備え付けられていて、気分が悪くなった人が休むことができるので安心です。
申し込みは8月31日(火)9時から電子申込システムで受け付けます。
▽ワクチンおとどけカーとよなかの日程や対象者、派遣に必要な条件など詳細については下記をご参照ください。
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豊中市では、接種予約を代行してくれる「ワクチン・コンシェルジュ」の取り組みも始める予定で、9月1日より受け付けを開始します。希望する地域や日時などの市民が登録した情報をもとに、条件に合う取扱医療機関を探してくれます。
※取扱医療機関で余剰ワクチンが生じた場合にも、希望者へ接種を案内
対象:実施当初は35~49歳の人(以降、接種状況に応じて対象を拡大)
申し込み:9月1日(水)12時から電子申込システムで受け付け。定員あり
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【問い合わせ先】
▽とよなかワクチンダイヤル
電話:06-6151-2511(土曜・日曜日、祝・休日を除く9時~18時)