新型コロナウイルスワクチンの接種が広がっています。しかし、多くの方が気になるのは接種後の副反応ではないでしょうか。徳島県在住のMさん(40代・医療従事者)が、ファイザー社の新型コロナワクチンを2回接種した感想とその副反応について、実体験をもとにお話してくれました。
迷うことなく接種を決断
Mさんは自身の職場である病院で医療従事者の先行接種という形で新型コロナワクチンを接種しました。副反応について気になることはあったものの、Mさんは迷うことなく接種することを決めました。なぜ迷うことなく接種することを選択したのか聞くとMさんは「医療従事者だからです。私の場合、接種しないリスクの方が大きいと感じたからです」と話してくれました。医療従事者の方はとても大変な状況下にあることをわかってはいましたが、この言葉がとても重く感じました。
Mさんは話をする前に、これから新型コロナワクチンを接種する方に伝えたいことがあるといいました。
・当日体調が悪ければ、予約をしても接種しないでください。
・肩に近い部分に接種するため、半袖を着用することをおすすめします。
・接種後の体調に十分注意してください。できれば複数の人と過ごしてください。
新型コロナワクチン1回目を終えた感想と副反応
1回目の接種を終えた直後のMさんの感想は「痛くなかった」というものでした。個人差はあるもののインフルエンザの予防接種よりも痛みは少なく、あっという間に接種は終わりました。接種後、医師が常駐する部屋で15分待機し、体調の変化がないか観察を行います。アレルギーのある方は30分待機します。
接種から約8時間後、接種した部位に腫れは見られないものの筋肉痛のような痛みが現れました。腕を肩よりも上にあげることができませんでした。そのほか、発熱や倦怠感・頭痛などの症状はありませんでした。
しかし同僚には、息苦しさや発熱・頭痛を訴える人もいました。
翌日、Mさんはいつものように仕事をこなし夕方には痛みはかなり軽減していました。そして、夜には何事もなかったかのように痛みは消失していました。
ワクチン接種2回目の副反応がひどかった
1回目の接種から3週間後、2回目の接種を行いました。2回目は副反応が強く出るといわれていたため、アセトアミノフェン配合の頭痛薬を職場から渡されていました。2回目も1回目と同じように接種の痛みはありませんでした。
しかし接種してから数分後、筋肉痛のような痛みが現れました。その4時間後、37.5℃の熱が出て、職場を早退。その日同じ時間に接種した多くのスタッフが早退していました。
接種から6時間後、熱は38.5℃まで上がりひどい倦怠感に襲われました。夜も何度も目が覚め、ぐっすり眠ることはできませんでした。
翌日も熱は下がらず倦怠感もひどく1日中、横になって過ごしていました。しかし夜になると熱は37℃まで下がり、倦怠感も消失しました。
接種から2日後の朝、熱は36.5℃と平熱になり体調も回復し、職場でいつもと変わりなく仕事を行うことができました。
何より一番つらかったのは、これまで感じたことのないようなひどい倦怠感でした。
コロナワクチン接種を終えて
Mさんの職場では20代~70代のスタッフが働いています。副反応は個人差があるものの、重篤な副反応が出たスタッフはいませんでした。しかし呼吸器に副反応が出たスタッフが数名いました。また年齢が若い人ほど、2回目の副反応は強く出ていたような印象を受けました。
20代の多くのスタッフが職場に復帰するまで3日ほどかかっていました。発熱がなかった人でも倦怠感や頭痛がひどかったという人も多くいました。
繰り返しお伝えしますが、副反応には個人差があります。コロナワクチンは強制ではないこと、また接種したくても身体的理由でできない人がいることを忘れてはいけません。接種しないという選択に差別的な言動が起こらないことを祈るばかりです。