「これは滑ってころびゆく黒猫」と、1枚の写真をツイッターに投稿したスペイクリニック北九州さん(@Spaykitaq)。
そこに写っていたのは、棚の中ですってんころりんと転ぶ小さな黒猫の姿。しかしその姿は、本物の猫というよりも、ぬいぐるみやアニメの猫ちゃんのよう!
そのオモシロ可愛い小さな黒猫の姿に、「鼻水飛び出すくらいわろた(笑)」「朝ベッドから落ちた時の私」と、爆笑のリプライが殺到しました。
「ころびゆく(笑)」
「アニメみたい」
「ヤバい、漫画みたいだ。かわいい!」
「ぬいぐるみかと思いました」
「残像がすごいw」
「拡大して見たらなんかジワる」
「イラスト化⇒フィギュア化、一直線」
スペイクリニック北九州さんによると、ころびゆく姿を披露した子猫は、同クリニックで保護されている生後1カ月ちょっとの黒猫の女の子、「コロ」ちゃん。実は、北九州市外の保健所で殺処分予定だったところを、スペイクリニック北九州さんによって引き取られ、救出された子猫です。
「スペイクリニック北九州」さんは、保護猫活動をする代表の方が自ら経営する会社の一部署として立ち上げた、TNR(Trap=捕まえて、Neuter=不妊手術をし、Return=元に戻す)という取り組みに特化した、猫の避妊・去勢手術専門のクリニック。北九州市及び近郊で活動する保護猫ボランティアさんがTNRをスムーズに行えるよう、サポートしている病院です。
リプライの中には、棚の中から「ころびゆく黒猫」のその後を心配した「無事⁉︎」という声もありました。気になる「ころびゆく黒猫」さんの顛末や「保護猫活動」について、スペイクリニック北九州さんにお話を伺いました。
ーー「これは滑ってころびゆく黒猫」の写真、すごいタイミングですね。
「里親募集をする際は猫の写真を撮るのですが、これはその時の1コマなんです。子猫はよく動きますので、いつも連写で撮り、その中からかわいいものを掲載していきます。かわいいものはいつも通り里親募集サイトに投稿したのですが、この1枚がどうしても捨てがたく、ツイッターに投稿しました」
ーーツイッターに投稿されていた「元はこう」の写真が、ころびゆく直前の様子ですね。
「黒猫がいたのはカラーボックスの一番下の段で、この棚にはクリニックの備品が入っています。ペットシーツが2枚だけ残っていたので、たぶんそれで滑ったのだと思います。『元はこう』の状態からこちらに走って来ようとしたところで、ころびゆきました」
ーーか、可愛い(笑)。
「棚の中で何をしてたんでしょうね(笑)。部屋自体は8畳ほどで、子猫はどこででも遊ぶので、この時はたまたまここで遊んでいたようです。棚には特に何も入ってないのですが、今日も棚に入っては若干興奮してました。子猫には何か見えるのでしょうか…」
ーーころびく黒猫も里親さん募集中なのだとか。
「ツイートがバズった後、子猫に仮名をつけました。3匹兄妹なので、コロ、ビユ、クーです(笑)。この3匹は、北九州市外の保健所から引き取ってきました。当クリニックのある北九州市では殺処分をしていませんので、くれぐれも保健所に苦情を入れないでいただけたらと思います。
現在、私個人の保護猫活動として、自分の責任で引き受けて里親さんを探している子が7匹、ご自分で責任を持って里親探しをされているボランティアさんから預かっている猫が9匹います。全員子猫です」
ーー「スペイクリニック北九州」さんは、野良猫の避妊去勢専門の動物病院なのですね。
「代表は私ですが、私自身は獣医師ではなく、個人的に保護猫活動をしている、いわゆるボランティアになります。当クリニックの獣医は、活動に賛同してくれた女性の勤務医です。本業でだいたい週6日勤務していて、休日返上でうちで手術をしてくれています。動物看護士も、まだ若いにも関わらず、自分で保護シェルターを設立し、病気の動物を専門に診ています。今はこの3人でワーワー言いながら病院をやっています。会社の一部署として立ち上げたため、会社内では”赤字の沸く泉”ですが、クリニックを作って良かったと思っています」