「宿題やった?」…小学生に怒らず、叱らず、やる気を出させる方法! 成績が良い子を持つママに聞いた

BRAVA BRAVA

宿題を学童でやってこない、夕飯前にやらせようとするが怒鳴らないと始めない、テレビやゲームをしていて本気で叱りつけないと宿題に手をつけない…。「毎日、子どもに宿題をやらせるのにひと苦労」というママの声はよく耳にします。宿題の「やる気がでる方法」はあるのでしょうか? ママたちがどんな方法で宿題をやらせているか、成績が良い子を持つ親の実践方法などを紹介していきます。

効果がすぐわかる「ニンジン方式」or「懲罰方式」

▽ご褒美方式は手っ取り早い

小1と小4の息子がいます。下は学童である程度宿題をやってきますが、長男は学童もやめたら、いくら言ってもスグに公園に行ったり友だちと遊んでしまいます。そこで、宿題を忘れずにきちんとやっていれば、時々行くショッピングモールのゲームセンターで500円まで遊べる、ダウロードしたがってるゲームをタブレットにいれてあげる、その都度、本人が熱望している「モノ」で釣ってますね。ご褒美方式はよくないと言われるけど、親子ケンカにもならず、私も毎日怒鳴らなくてすむ。これが一番手っ取り早く、宿題をやらせる方法です(Nさん/子ども 小1・小4)

   ◇   ◇

▽宿題やる約束破りでゲーム取り上げ

学童だけでは宿題が終わらない(小3)ですね。計算ドリルと漢字はやってきますが、丸付けしてないし、あとプリント類はほぼ手をつけてきません。リビングのテーブルで宿題をやらせていますが、適当にやっていたり(殴り書きみたいのを発見した時)、夕飯までに終わらず途中までしかやっていなかった場合、1日30分、週末は2時間までと決めているゲーム時間を削ります。プリントが出ているのに、出ていないフリをした時には1週間、タブレットもDSも取り上げました! 宿題やらない=ゲームもやらせない、子どもにはわかりやすいので、イヤイヤでも宿題はやります(Iさん/子ども 小3)

できる子を持つ親が実践している方法とは

▽ルーティーンを作る

子ども部屋はありますが、入学時にデスクを購入し、リビングの一角においてあります。小1の学童帰宅の時から、まず帰宅したら手洗いうがい→ランドセルの中身をだす→翌日の準備→デスクの上に出ているモノを片付ける→宿題をすべて出し、やる順番に並べる(リビングのローテーブルに並べる)→順番にひとつずつデスクにのせて宿題にとりかかる→すべて終わったらママに報告→ママがチェック、これを日々繰り返しさせました。

いわばルーティーンとして覚えさせる感じです。病気の時以外はいっさい例外はなしです。今、小5ですが、成績も良く、中高一貫に行きたいというので応援しています。受験用の勉強になると、やったものをチェックするのは親でもわからなかったりして大変ですが、そういう時は私もネットで解き方を調べたり、塾に電話して聞いたりして、こちらも「後でね」ということはしません。まぁ、ひとりっ子だからできるのかな、後は夫が進学校出身で良い成績を取ることに関しては協力的(というか、強い関心がある)なので、この形が定着したかな、と思うことはあります(Nさん/子ども 小5)

   ◇   ◇

▽まずはたくさん褒める

子どもはダイニングテーブルで宿題をしています。私も家事をしながら、ちょくちょく何をしているかチェックし、丁寧に漢字を書いていたり、音読を大きな声で読んだりしたら、すかさず、たくさん褒めます。丸付けはなるべく一緒にやり、出来たところを大げさなくらいに褒めます。やはり、子どもの学習へのモチベーションは、親に褒められること、だと思うので。低学年のうちに褒めて学習のクセをつけさせ、小3からは塾へ行かせる予定です。外では口にしませんが、子どもが良い成績をおさめる、良い学校に進学することは重要だと思っているし、中学受験をさせるつもりなので、計画的に子どもの学習プランを早いうちから考えてきました。それを実行するだけです(Fさん/子ども 小1)

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▽目の前の目標を理解させ達成させていく

小3になって、算数など難しくなり、宿題もやりたがらない、いつまでもグズグズとやっていることが多くなった時期に、塾の講師をしている姉のアドバイスで「目標と達成表」を作成しました。1週間ごとの表をつくり、頑張ってできたは青シール、やったけどわからなかった、適当なところもあったは黄色シール、やらなかったら赤シールを貼ります。調べ学習とか難しいことを一生懸命やった時には私が青シールを足してあげました。それで土曜日にパパがチェックして、金色の大きなシールを貼ります。黄色シールがついてる時は、パパチェックの日に内容を見て、わからないところを教えたりもします。青シールが多い時は、ご褒美として、外食したり、本屋に行き好きな本を買ってあげたりしていますね。

小3くらいでも、シール方式は効果があり、土曜日にチェックすることでその週の目標(勉強)ができたという達成感も味わえます。この方法を小5まで続けました。小6の今は自分で計画を立てるようになりましたよ。一時期、落ち込んだテストの成績も今はほぼトップクラスです。この方法は比較的、どのタイプの子でもうまくいく、と姉は言っていました。ただ、途中でやめないこと、土曜日のチェックは必ずやること、親が挫折しないのが大事だとも散々言われました(Kさん/子ども 小6)

「我が家流」の宿題対策は

▽ライバル心に火をつける!

うちの子はとにかく「一番になりたい」「負けるのが嫌い」なタイプ。「宿題の漢字ね、3行分でいいんでしょ? でも誰それちゃんはいつも5行分は書いて覚えるんだって、できる子って頑張ってるよね〜」「誰それ君はすごいわね、算数ドリルで間違った問題は翌日自分でやり直してるんだって、だからテストもいつも満点で一番なんだよ!」と他の子の話をする。他の子と比べるのは絶対にいけないと言われるけど、性格にもよるのでは。ウチの子はそう言われると燃え上がるタイプで集中する。比べて「あなたはダメな子ね」はよくないけど、競争心をあおるのは別に悪くないと思ってる(Eさん/子ども 小2)

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▽帰宅して〝やることリスト〟を消していく

A4の紙に、帰宅してからやることを書いてコピーし、毎朝、出勤前にテーブルに置いていきます。手洗い、オヤツ、などの他にスペースをとって「宿題」という欄があり、そこは帰宅した子どもが自分で「算数ドリル12p 音読」など書き入れています。で、終わったものから赤線で消していく方法です。本人が嫌がったため、小2までで学童をやめましたが、やることリストのおかげで、宿題だけでなく、帰宅後のスケジュール管理は一応できてるかなと思います。そのうち、ごまかしたりもするのかもしれませんが…。(Mさん/子ども 小3)

   ◇   ◇

▽わからなかったら、問題飛ばし!

とにかくダラダラ宿題をやっているのが一番よくない。グダーっとテーブルにうっぷして、いつまでも「わっかんなぁ〜いー」とか鼻歌のように言いながら算数のドリルをパラパラめくる…。私も落ち着いて教えるような時間もない(下の子の世話や夕飯の支度がある)ので、今はわからなかったら飛ばしていい! でも、さっさと宿題を終わらせる!と、とにかく宿題を終わらせるように声かけします。蛙の子は蛙、私もパパも成績が良い方でもなかったし、勉強も嫌いだった。だから子どもの気持ちもわかるので、最低限のことはやる、そこだけを守らせるのでいいと割り切っています(Wさん/子ども 3歳・小2)

   ◇   ◇

▽禁句と言われる〝宿題やった?〟を永遠に繰り返す

ずーっと叫んでますよ。「宿題やったの?」「宿題は?早く出してやりなさい!」宿題やった?って聞くのは良くないと言われますが、でも、なにげなく促すとか、やる気出させるとか、そんな余裕ありません(涙)だから、早くやりなさいってば!と怒鳴るだけ。最終的にはやりますよ、そりゃ、ずっとこっちも怒鳴ってるんだから。私は宿題はやることが大事だと思っているし、成績も最終的に真ん中程度にいられればいいかな、と考えているので、まぁ、日々こんな感じです(Uさん/子ども 小4)

「やる気」は子どもだけでなく見守るママにも必要!

宿題をすすんでやらせる方法、やる気が出る方法を聞いてみたら、本当に千差万別で色々な意見が出てきました。似たようなことでも、ちょっとずつ家庭ごとにやり方が違います。

中学受験や進学に関して確固たる信念を持つ家庭は、幼児の頃から学習プランを立てているケースが多いようです。いっぽうで小学校に入ってから、思った以上に宿題が多く、親子で模索しながら「ついつい怒鳴ってやらせてしまう」「泣きながらやる日もあって、どうしたら本人が自らやる気出してくれるかと悩んでいる」という体験談もとても多かったです。

「子どものやる気がでる方法以前に、私がきちんと実践しよう!がんばって子どもにやらせよう!という、自分のやる気がでる方法を知りたい…」

毎日子どもに宿題をやらせようと頑張るママたち、これが日々続くだけに「勉強を見てあげる、子どもを導こうとする〝ママのやる気〟」こっちのほうが先に挫折しそうになる、その気持ち、よーくわかります。勤務後の疲れも忙しさもピーク時に、プラスして、子どもの勉強を見守る大変さ、ご褒美が欲しいのは、ママのほうだよ!と胸の中で叫びたくなります。

いずれにしても小学生にとって宿題は「家庭勉強の中心」です。わが子のやる気スイッチをなんとかオンにして、ガッチリ学習の習慣を身につけさせたいですね。

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