コロナ禍の変化、継続を支持する人も 今後の生活様式を考える

ハイヒール・リンゴのつぶやき

ハイヒール・リンゴ ハイヒール・リンゴ

 コロナで亡くなったり、つらく大変な思いをしていらっしゃる方が大勢おられる一方で、このコロナ禍で一変した生活様式については「このままでいいような気がしてきた」という若い世代もいるという、驚きのニュースがありました。

 だいたいにおいて私たちの世代は、常に右肩上がりを意識し現状をプラスの方向に変えたいと思っている方が多いように思います。しかし今の世代は現状をありのままに受け入れる。以前、若いマネジャーにもっと頑張れと叱咤激励した時に、チーフマネジャーに諭されたことがありました。

 「リンゴさんの世代は、ライオンの親が子供を崖から突き落として育てる様に若いマネジャーを育てようとされますが、もうそれは通用しないのです。突き落として、さあ、だれが最初に這い上がってくるか、その者こそ将来が見込める有望株、という“根性論”はもういけない。今の若者はそんな無理をして、危険を冒して崖を這い上がっては来ないのです。“崖の下”という環境で、皆仲良く暮らす事を望む者が多いのです。」と。今の若者全てとは言いませんが、「現状を把握し、その中でよりよく生活する事に長けている」のだそうです。

 よくよく思い返すにコロナ前は日本全体があくせくし、町も電車も飲食店も混みすぎていました。日本人、特に大阪の人は隣の人との距離感が近くて40センチ。ところが海外だとその間隔は60センチ。最近は全く行けていない海外ですが、行けばゆったりと感じるのはそのせいかもしれません。でもいまは映画館などでは1席空け、飲食店でもスペースを取っている。ゆったり感を知ってしまった。元に戻ると、隣との距離にストレスを感じる人も出てくるでしょう。

またこのコロナ禍で「コロナが収まったら、またお食事でも」というのが常套句になっていませんか。でも実際収まったら、皆、ホントに行くのかしら?ホントに行きたいと思ってる?

飲み会も又賛否両論分かれるところ。コミュニケーションを取るため、以前のような飲み会が必要かと言われたら、ちょっと考えてしまいます。例えば仕事絡みのカラオケ。若いスタッフと行くと、彼らは少年隊や山口百恵さん、1990年代の盛り上がる歌を熱唱してくれる。だけどリアルに見たことのない曲を歌って踊れるのは、私達世代が盛り上がる曲をわざわざ練習してくれて、参加しているから。そんなに気を遣っていたら、若い世代はそりゃあ飲み会が嫌になります。知らず知らずのうちに気を遣わせている私たち世代も変わらなくてはいけないのではないでしょうか。

一方で店先の消毒とマスクはインフルエンザ抑制効果が出ているし、飲食店の「お一人様」に対する偏見が取っ払われた今、これはこのまま続いて欲しい。会社だけでなく、PTAもリモートを使い、不用な保護者の負担が減っているんだとか。そんなコロナで変わった生活様式を、今後どうすればいいのか、これを機会に変えられるところは変え、もう一度生活様式を見直してもよいと考えるのは私だけではないと思うのですが。

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