若手女性芸人の「一芸」から「エンタメ」へ“すっぴん”に時代の流れ...化粧の捉え方って変わるんだなぁ

ハイヒール・リンゴのつぶやき

ハイヒール・リンゴ ハイヒール・リンゴ

 タレントの指原莉乃さん始め最近、「すっぴん」動画がYouTubeを席巻しています。昔ならノーメイクを見せるというだけで衝撃が走ったもの。吉本の若手女性芸人が「その場で化粧を落とす」というのが立派な「一芸」だったんですから、時代は変わったとつくづく思います。

 「すっぴん」といって私が思い出すのは、新婚当時のこと。急いで仕事から帰ってメイクを落とし、前髪をピンでガバッと上げてご飯を作っていたら、老眼鏡をかけ始めた旦那さんが私を見て「え、お前そんな顔やったっけ」。ていうか、今まで見えてなかったんかい!とツッコみたくなった事を今でもしっかり覚えています(笑)。

 やっぱり、私たち世代ってすっぴんを見せるのは抵抗があるし、恥ずかしいと思ってしまう。まあそんなことを言い始めたら、平安時代なんて裸を見せるより顔を見せる方が恥ずかしいと思われていたそうですから、時代によってその位置付けは変わるものですね。

 にしても最近の女性タレントさんは皆さんホントにかわいいし、「すっぴんて言ってるけど、ホントはベースメイクとかちょっとは化粧をしてるはず」というやっかみ(?)の声もありますが、むしろちょっと化粧してると信じたいぐらい綺麗だという事。そこからゴリゴリにメイクする様子までがエンタメになり、人気を呼ぶのですからこれ又スゴイ。今の若い子たちは私たちのように「メイクは必需品」という感覚ではなく、ファッションの一部であり、むしろアミューズメントに近い感じでメイクを楽しんでいるのです。

 すっぴんへの抵抗感もなくなっているのでしょうが、それでもそれを公開できるって、ある程度自信がないと無理な気も。タレントの研ナオコさんも少し前にすっぴんからのフルメイク動画を公開されていましたが、素顔もすてきで、シミも全然なくて、メイクも上手でホント羨ましくなりました。以前、私のメイク中の顔を見た初対面のマネージャーなんて、みるみるうちに目が小さくなって瞳孔が急激に閉じていき、ああこういうのが「目が点になる」って言うんだなって(苦笑)。

 かたや、先日、男性の全身脱毛が話題になった時の事。歌手の円広志さんいわく、「口ひげは脱毛したらあかん。年を取ると鼻の下がだんだん長くなってくるから、口ひげでその“空間”をカバーしたくなるもの。口ひげは大事」。老若男女それぞれに、いろんな美意識があるんだな、と感心しました。

 私が出演させて頂いている通販番組でも、最近売れる化粧品はアイメイク関連の商品ばかり。コロナ禍で四六時中マスクを着けているから、「目ヂカラ」へのこだわりは増す一方なのです。私はずっと「眉毛は顔の額縁だ」と信じていて、眉毛次第で印象がガラっと変わると思い続けています。なのでアートメイクをずっと、もうかれこれ30年はしています。相方のモモコは「一つだけ化粧品を選ぶとしたらそれはマスカラ!」と断言。ほんと人それぞれですね。

 若い男子も軽くメイクするのが当たり前になってきているし、人に素顔を見せるとか、メイクに対する捉え方って、これからもどんどん変わっていくのでしょう。ちょっと怖い気もしますが。

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