2016年に誕生し、2018年の連続ドラマ版で社会現象となった『おっさんずラブ』。2018年版では冴えない主人公・春田創一と、ピュアな上司・黒澤武蔵、イケメン&ドSの後輩・牧凌太の3人を中心としたラブコメディが繰り広げられた。
その2018年版の『おっさんずラブ』が、この2021年に香港でリメイク! 6月にポスタービジュアルと予告編が公開されたところ、そのクオリティがすごすぎた……! 香港版のキャストはどんな人? 日本版との違いは? 詳細は以下の通りだ。
香港でも人気の『おっさんずラブ』
日本で社会現象となった『おっさんずラブ(以下、OL)』はアジアでも人気を博している。香港、台湾、韓国でも放送され、いずれも放送期の日本ドラマ視聴数No.1に輝き、多くのファンの心をつかんでいるのだ。
言い換えるとOLの生半可なリメイクは、現地でも受け入れられないわけだが、今回のリメイクでは香港の熱いOLファンをもうならせている。香港版『おっさんずラブ』こと『大叔的愛』、その主なキャストを見てみたい。
香港版のキャストがすごい
まず、主人公の田一雄(春田創一)を演じるのは、24歳のイードン・ルイ(呂爵安)。2018年に香港のアイドルグループ「MIRROR」のメンバーとしてデビュー。ピアノが得意なことから「ピアノ王子」とも呼ばれている。グループ内ではいじられキャラと言われており、春田のイメージにピッタリだろう。
凌少牧(牧凌太)を演じるは、同じく「MIRROR」のメンバーであるアンソン・ロー(盧瀚霆)だ。実年齢は劇中とは異なりイードンより2歳上、今年26歳になる。その点が現地ファンの萌えを誘っているという。アンソンとイードンとは別のドラマでも共演しており、2人の息の合った芝居に期待が寄せられる。
続いて、同作のヒロインと言って過言ではない翟國強ことKK(黒澤武蔵)を演じるのは、香港のベテラン俳優・ケニー・ウォン(黃德斌)、58歳だ。日本で公開された出演作を挙げても『風暴 ファイヤー・ストーム』や『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』などアクションやハードボイルドな作品に多く出ている印象がある。そんなハードボイルドな風貌での乙女モードとは、想像しただけで破壊力抜群……! 画像だけで制作陣に「本当にありがとうございました!」と言いたくなるレベル。期待は高まるばかりである。
そして、もう1人、注目を集めているのがKK(黒澤)の妻・フランチェスカ(黒澤蝶子)を演じるレイチェル・カン(簡慕華)、44歳だ。彼女はしばらく芸能界から離れていたが、『大叔的愛』のためにカナダから帰国。しかもケニー・ウォンと夫婦役を演じるのは3度目で、OLでの長年の穏やかな夫婦生活から波乱を経て戦友のような関係になっていく2人を演じるには、これ以上ないキャスティングではないだろうか。
日本版との違いは?
そんな香港版OLと日本版との大きな違いが話数だ。日本版では全7話だったところ、香港版では全15話に拡張される。8話分、何が増えるのか?
詳細は明かされていないが、香港版のプロデューサーである盧思麟氏は、香港メディアへのインタビューで「原作は春田ら3人にフォーカスが当てられていたが、香港版では黒澤武蔵の妻・蝶子や春田の幼馴染の千鶴など他の登場人物にも光を当てたい」と話数拡大の理由を話している。リメイク版ではより厚みのあるOLワールドに出会うことができそうだ。
オリジナル要素が加わることを不安に思う方もいるかもしれないが、制作陣の原作を大切にという姿勢は予告動画やポスターからも見てとれる。予告動画では、日本で見たことがあるあのシーンが満載だ。ファンは思わずニヤリとしてしまうのではないだろうか。
そんな『大叔的愛』は6月28日より香港ViuTVで放送、日本では秋にTELASA、テレ朝動画および、CSテレ朝チャンネルでの配信・放送を予定しているとのこと。視聴できる日を楽しみに待ちたい!