子どもにどうやって片づけをさせるか。ママたちの大きな悩みです。最近では収納教育、略して“収育”なんて言葉もあり、食育みたいにしっかりやらないといけないのか……とプレッシャーは強まるばかり。私も以前は必死でしたが、毎日続く暖簾に腕押し状態に戦意喪失。最近はお片づけ教育を放棄ぎみです。でも手を抜いてみると、めちゃくちゃラクになりました!
たまには「もうヤーメタ」でOK!
おもちゃや絵本が散乱しているのは、げんなりするもの。なんとか片づけさせようと、本やサイトで仕入れたあの手この手を試みました。
・ママが率先して楽しそうに片づける
・「これを片づけてから次のおもちゃ出そうね」と言い聞かせる
・お片づけの歌をうたう
しかし、効果は限りなくゼロ!そのうち、歌声が怒声に変わる始末……。子どもも私も嫌な気分になるし、その割に効果はほとんどなし。
なんで片づけてくれないの!なんでこんなに散らかるの!…そんな感じで、しょっちゅうイライラしていました。でもある日、ふと我に返りました。
なんでこんな必死に片づけさせているんだろう?険悪な雰囲気になってまで片づける意味なんてあるんだろうか?
よく考えてみれば、家中がいつも整然と片づいているわけじゃない。だったら、子どもに強要しなくていいじゃないか!
そう思い、“片づいている状態”のハードルをぐっと下げたんです。
プラレールは出しっぱなし!
電車オタクの2歳児を抱えるわが家にとって、プラレール収納はもっとも頭の痛い問題。部屋を埋め尽くすような巨大なコースをつくった後は、片づけも大変です。
以前は線路を全部ばらして毎日しまっていたのですが、線路と車両の一部は出しっぱなしでOKにしました。
意外と、こまごました部品を片づけるだけでスッキリしますよ。しかも、次の日もすぐに遊べて楽チン!
ゼロからコースをつくるの、けっこう大変なんですよね(いつも手伝わされる)。
掃除はしづらいですが、考えてみれば掃除機をかけるのなんて週1~2回。全部片づけるのはそのときだけです。
ちなみに線路の収納スペースは、扉つきの棚。テキトーに詰め込んでも、ガラガラと扉を閉めてしまえば見えません!急にお客さんが来たとき、あらゆるものを押し入れに突っ込んで涼しい顔でやりすごすのと同じです(笑)。
片づけは、大人だってできていない
今、片づけがブームです。書店に行けば、ハウツー本がずらり。ベストセラーになったものも少なくありません。そんなに売れるのは、多くの人が片づけられずに悩んでいるから。私もそのひとりです。自分ができないことを無理にやらせなくてもいいかなと思っています。
ちなみに私の母は片づけにうるさくありませんでしたが、兄はキレイ好きのミニマリストに、私は片づけられない女に成長しました。同じ家族でも不思議ですね。