京都人のソウルフード「カルネ」パンをおうちで再現できる「カルネマーガリン」販売に歓喜の声

泡☆盛子 泡☆盛子

「京都の志津屋のカルネマーガリンが発売されたと聞いてさっそく通販で取り寄せてみた。志津屋のサンドイッチのうまさはマーガリンのうまさだと思っている」という、チーフ(@SW_Chief)さんのツイートが話題です。

全国のカルネファンが「わー!これです!!!!!カルネのうまさは」「こんな素敵なものが存在するなんて!」「なんと!欲しい!欲しい!」「おうちカルネが出来るのか。。」などと前のめりに反応しています。

「カルネ」とは、京都の老舗ベーカリーチェーン『志津屋』の代表的な商品で、ドイツ風フランスパンにハムとスライス玉ねぎをはさんだだけのシンプルなサンドイッチ。ソースなどは用いず、パンに塗ったオリジナルの「カルネマーガリン」が味の決め手になっています。

シンプルながら完璧なバランスの具材で構成されたカルネは老若男女に愛されていて、京都では「志津屋といえばカルネ」というのがもはや常識のようになっています。地元民のみならず、観光などで滞在した多くの人たちの心もつかんでいるのがカルネのすごいところ。

しかし、旨さの秘密である「カルネマーガリン」があれば、自宅でもカルネを再現できる! この朗報をいち早く知り、実際に味わってみたというチーフさんにお話を聞きました。

──カルネを知ったきっかけは?

一昨年、京都で3カ月間限定の単身赴任をしたときに初めて食べました。事前に相互フォロワーの方にカルネのおいしさを教えてもらっていたので楽しみにしていて、見事にハマりましたね。マーガリンのおいしさとともに、パンと薄っぺらいハムとちょろんと入ったオニオンの比率がかなり絶妙です。赴任中は週3ペースで食べていて、イートイン専用メニューのカルネを含めて合計40個は食べたと思います。

──実際にカルネマーガリンを食してみた感想は?

志津屋のサンドイッチのおいしさが鮮明に蘇りました。志津屋はカルネのほかにもカスクート、ビーフカツサンド、蒸し鶏と金ごまごぼう、ジャンボポテトなどのサンドイッチメニューが豊富でどれもとてもおいしいのですが、やはりその秘密はカルネマーガリンにあると感じました。

──カルネマーガリンでカルネを再現するご予定はありますか? 

実は今週末に自作カルネを作ろうとしています。あのパンはなかなか手に入らないので自分で焼こうと思っていて、そのためにあの模様をつけるためのブレッドマーカーをAmazonで発注済です。

お家でカルネを再現、その完成度に驚き

この後、実際にカルネを再現したチーフさん。カイザーというパンを焼き、マーガリンのパッケージに書いてあるレシピ通りに作ったとのこと。「家でカルネ食べられるのすごく嬉しい」と喜んでおられます。

──本当に再現されたのですね! 本物と見間違えそうな出来栄えですごいです。再現時に気を使ったポイントは?

カイザーロールを自分で焼いたのですが、このためにブレッドマーカーを購入してカルネのあの模様を付けました。また、マーガリンのパッケージに記載されているレシピを忠実に守りました。

──ご自身的に再現度は何点?

90点です。まさにあの味でした。やはりカルネはマーガリンが重要だと再認識しました。今後も我が家の定番としてカルネを作り続けます。ほかの志津屋サンドもカルネマーガリンでチャレンジしてみたいです。

カルネを販売する志津屋さん「なぜマーガリン発売を?」

チーフさんの再現度があまりにお見事だったのでぜひ志津屋の方にも見ていただきたい、そしてカルネマーガリンのことも教えてほしいと思い、企画室の上野浩さんにチーフさんのツイートをお伝えしてお話を聞いてみました。

──カルネファンの方が再現したおうちカルネをご覧になっていかがですか?

見た目は非常にクオリティが高く、弊社で販売してもお客様には分からないのではないでしょうか? 味の方も、カルネマーガリンを使用することで同じものと受け取られると個人的には思います。正直、チーフさんの写真を見た時に「食べてみたい」と思いました。弊社のカイザーロールよりも美味しく見えたので(笑)。

──そもそも、カルネマーガリンはどうやって開発されたのですか?

カルネは50年以上前から発売している商品ですので当時の開発者は現在残っておりませんが、「パンとハム、玉ねぎに一番合うマーガリンを開発した」と伝え聞いています。

──今回一般向けに発売されたのは店舗のカルネ用と同じもの?

パンに塗りやすいようホイップされているので、口当たりがまろやかになっております。自作される際は、パンを横半分に切ってトースターで軽く焼き、溶かしたカルネマーガリンを塗って食べることが一番のポイントです。また、サンドイッチ以外の、フレンチトーストやナポリタン、ほうれん草とベーコンのオムレツといったメニューにお使いいただくのもおすすめです。

──今回、カルネマーガリンを発売されたのはなぜ?

多くのお客様から「カルネを京都以外の地域でも食べてみたい」というお声をいただき、そのご要望にお応えするため2021年3月16日より販売しております。志津屋直営店22店舗のほか、ネット販売の「ママパン」でご購入いただけます。

実はもうひとつニュースがありまして、近々、通販用の「カルネセット」を販売する予定です。パンとハムとマーガリンのセットを通販できるように体制を整えているところです。カルネマーガリンはその第一歩として販売に至った次第です。

   ◇   ◇

チーフさん、全国のカルネファンのみなさん、おめでとうございます! 
玉ねぎさえ用意すれば、京都に行かずとも本家のカルネが食べられるようになるそうですよ!
志津屋の公式サイトをチェックして、発売のニュースを待ちましょう。
https://www.sizuya.co.jp/

カルネ好きの筆者も、たまらず「おうちカルネ」に挑戦

チーフさん、上野さんとのやりとりを経て、すっかりカルネマーガリンに魅了された筆者(京都在住でもともとカルネ好き)。たまらず最寄りの志津屋へ駆け込み、購入! 冷蔵ケースでカルネと並んでいたのですぐ目につきました。

実際手にしてみると、「でかい(笑)」。業務用っぽく500g入りでお値段は800円。これでカルネ作り放題です。テクスチャーはバターより柔らかく、冷蔵庫から出してすぐでもすんなりとバターナイフが入っていく感じ。食べてみると、味わいも口溶けも軽やかで油っぽさは残らず、あっさりとしています。

せっかくなので筆者もカルネを再現! と思いましたが、志津屋で使われている「カイザーロール」というパンは売り場に並んでいませんでした。店員さんに尋ねると「前日までの予約でならご用意できます」とのこと。残念。代わりにシンプルなバゲットを購入し、切り目を入れてカルネマーガリンを塗り、ハムとスライス玉ねぎをサンド。

……カルネのようでカルネではないものができました。パンの食感が強すぎるのです。やはり本家は完璧なバランスで仕上げられているのだなと実感しました。次の再現には「カイザーロール」を予約するか、店舗まですぐの立地に住んでいるけど通販するか、悩ましいところです。

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