「日本人、赤ワインを冷やせ。」 ヨーロッパと日本の"常温"の違いが話題に

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「日本人、赤ワインを冷やせ。」

赤ワインは冷やして飲もうという主張がSNS上で大きな注目を集めている。

ワイン好きの間では「赤ワインは室温で保存」と言われることがあるが、投稿者によるそれはヨーロッパの日の当たらない涼しい室内でのことで、日本の環境とはそぐわないのだという。

たしかに緯度を見るとパリは北海道の北端よりもさらに北。ヨーロッパの大半の国は日本よりも寒冷な気候なのだ。投稿者のこの主張に対しSNSユーザー達からは

「冷暗所で常温だから冷やしすぎてもだめなのでもっとワインクーラー流行らせこら」

「つか酒類はもれなく冷蔵庫で保管するんだよォ!特に加熱処理してない醸造酒は酸化すすんで辛口になるぞおおお!」

「そうそう、低すぎるとフルーティーな感じがなくなってしまうので野菜室がオススメです!」

など数々のコメントが寄せられている。

投稿者にお話をうかがってみた。

中将タカノリ(以下):今回ご投稿された知識はどのようにお知りになったのでしょうか?

投稿者:レストランで聞いた話であり、参考となる文献はありません。ただ、僕が実際にぬるいと感じていたワインを冷やして飲んだところ美味しかったという経験です。

たまに言われる「赤ワインは常温で飲むものだ」という言葉に含まれる"常温"はヨーロッパの常温である14〜16度前後を指し、日本の特にこの季節の20度前後を指すものではありません。だから「冷やして飲んだほうが美味しいと僕は思う」という趣旨で投稿しました。ただ、美味しさは個人の好みや環境に左右されるものだと思うので、必ずしも赤ワインを冷やせというものではありません。

中将:今回の反響へのご感想をお聞かせください

投稿者:みなさん、美味しく、楽しく、ワインを飲んでいただけたらと思います。
◇ ◇

ワインは嗜好品なので、各々が好きな飲み方をすればよい。しかしせっかくそれを楽しむなら安易に"常識"とされることを鵜呑みにせず、投稿者の方のように客観的な分析に基づいた判断をしたいものだ。

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