「これあげる」年配のおじさんから渡されたものに最初はドン引き よく見ると素敵なアートだった

竹内 章 竹内 章

ある人を探しています。5月23日夕方、東京都練馬区の公園で、犬の散歩中の親子に「これあげる」と話しかけた年配の男性です。虫が苦手な2人は最初、バッタそっくりのそれに腰を抜かしかけましたが、よくよく見るとそれは葉っぱで作った見事なアートで、その繊細な仕上がりに感心しきりです。茶目っ気たっぷりの葉バッタ名人さん、あなたの作品バズってますよ! 

「BOYS BE…」の代表作があるマンガ家の玉越博幸(@H_tamakoshi)さんが「公園で犬散歩中に、いきなりおじさんに「あげる」と渡されたバッタ、全部が葉でできている芸術品だった。凄い」と画像を添えて投稿すると、本物そっくりの完成度の高さが注目され、ツイートには3万超のいいねが付きました。「そのオジサン只者でない」と賞賛が並ぶ中、「私も貰ったことがあります!」「鎌倉にもバッタあげるおじさんいた」などの目撃証言も。 

玉越さんによると、この出来事は5月23日午後4~5時、場所は東京都練馬区の都立公園でした。玉越さんの妻と娘と愛犬が散歩中、自転車をキコキコ押していたおじいちゃんから突然木の枝を渡されました。「娘が受け取ったのですが、枝にはバッタらしき大きな虫が2匹いて、虫が大の苦手の2人は声も出ず固まってしまいました」。おじいちゃんは小太りでかわいらしい感じの人で、それ以上の言葉はなく、立ち去ったそうです。 

本物と勘違いした2人ですが、あらためて見るとそのクオリティーに再度びっくり。帰宅後、多くの人に見てもらおうということになり、玉越さんがツイートしたそうです。“バッタ”の体長は8センチほどで、触覚、足の細さと腹部の筋肉の作りこみが特にリアル。「葉バッタという存在を初めて知り、とても素敵な体験をさせていただきました。しかも、おじさんの手柄なのに…」と玉越さん。「今度公園でお会いしたら『おじさんありがとう!おじさんのエモい葉バッタのおかげでツイートがバズったよ!』」とお礼を言いたいです」と話しています。

渡されたときは肝を冷やした奥さまとお嬢さんも「良かったね」と話しているそうですが、奥さまからは「あんたの描くイラストよりバズってるな」と軽くジャブも入ったとのこと。

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6月26日発売のガンダムエース(KADOKAWA)で、玉越さんによる「機動戦士ガンダム ポケットの中の戦争」の連載が始まります。「僕の漫画告知より葉バッタのほうが拡散しておりますがこちらもよろしくお願いします」とコメントしています。

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