「動物にエサをあげるフリしてあげない、触り方が雑、ガラスをバンバン叩いて気を引こうとする、動物に対して汚い言葉を使う、このような人とは性別問わず絶対付き合わない方がいい」
合コンやマッチングアプリで知り合った相手との交際を迷った際の人の見極め方がSNS上で大きな注目を集めている。この見極め方を紹介したのは動物園で飼育員として勤務した経験を持つZooBabyさん(@ZooBaby6)。
動物園での振る舞いに人間の本質があらわれるという目からウロコの情報にSNSユーザーたちからは
「とっても穏やかそうに見えた若いパパさんがスヤスヤ寝ている動物に向かって、パンッ!パンッパンッ!と無言で手を打っているのを見たことがありますが、一緒にいた奥様も何も言わず…
同じ価値観なのか、と感じた次第です…」
「ふれあいができるカフェなり園などで子どもが小動物を雑に扱う、落とす、強く握る などしても何も言わない親ってそういう人同士が結婚したのかな…
で、またその子どもが大人になる…」
「引き戸の閉め方見るのもめっちゃおすすめ。勢いよく強く閉めたりしないか、わざと反対側を少し隙間あけといて、閉めるかどうか観察する。」
「昔から、動物園にデートに行くと女の子が可愛くみえるっていいますが、実はお互い監視し見極めに使ってたとは!
私など、おサル見るのよ~って手すりにぶら下がってたらおサルにもお相手にも観察されてた記憶があります」
など数々のコメントが寄せられている。
ZooBabyさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):読んでドキッとしている方が大勢いそうですが、今回のご投稿のきっかけをお聞かせください。
ZooBaby:飼育員として働いていた時に、優しそうな男性や可愛らしい雰囲気の女性でもツイートに挙げたような迷惑行為をする方を数多く目にして、人は見かけにはよらないものだなぁと思いつつ非常に困っていました。
最近になって動物園で婚活イベントが開催されていることを知り、これは相手の素が見えるいい機会かもしれないと思いました。お食事中はマナーに気を付けていても、動物園でマナーに気を付ける人って動物園マニアの方々くらいでしょうから。また、迷惑行為の数々が「動物にとってストレスになる」ということを深く考えずにいる多くの来園者の意識を変えるきっかけになればと思いツイートしました。
中将:動物園の飼育員として培われてきた人間の見極め方についてあらためてお聞かせください。
ZooBaby:いかに「動物と対等でいられるか」でしょうか。同じ生き物として、本来人間と対等であるべき動物を蔑んだり馬鹿にしたり見下したりすることなく、同じ目線に立って、自分が相手の立場になってされたらどう思うかを考えられる人が素敵だと思います。「動物に対する態度=将来の自分や家族に対する態度」に置き換えたときに違和感があったら、その後のお付き合いをどうするか考え直してみてはいかがでしょうか。
中将:ご投稿に対し数々のコメントが寄せられました。今回の反響への感想をお聞かせください。
ZooBaby:率直に驚いています。リプライ欄をほぼ全て拝読していますが、「わかる」といった声から「そんなことない」といった声まで色んな意見があって面白いです。動物園が話題にあがることで、来園者の意識が変わりマナー向上に繋がれば嬉しいですね。同時に、動物系テレビ番組や野生動物カフェのような存在が、人間と動物の対等性に欠けているのでは思うことも多いので、動物と携わる側の意識も変えていっていただきたいと思います。
「ZooBabyさん関連情報」
元動物園飼育員の夫婦で、子育ての合間にハンドメイド作家として活動。温かみのある作品を作ることを目標に、動物モチーフの木製ブローチやプラ板作品を制作している。大切なペットの健康管理に役立つお薬手帳「どうぶつお薬手帳」も好評販売中。
Twitterアカウント:https://twitter.com/ZooBaby6
Webショップ::https://minne.com/@tomorning
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人は家から一歩外に出ると自分を取り繕って良く見せようとするもの。しかし真剣な交際であればあるほどそんな"化けの皮"をはいだ真の人格を知りたいと思うのが人情だ。読者の皆さんも今交際している相手が本当に信用に足る人か見極めたい時は、ぜひ一緒に動物園デートをお試しいただきたい。