「オレ、高橋名人」 34年前にもらったあのサインは本物だったのか? 長年の謎の解明にSNS上で感動の嵐

青島 ほなみ 青島 ほなみ

少年の頃、高橋名人を名乗る人からもらったサインは果たして本物なのか?34年間抱え続けた疑問をTwitterで本人にぶつけた「yukitomo2020」さん(@yukitomo2020)の「突然すみません。これって本物でしょうか。幼い頃、おもちゃ屋さんにいたら「オレ、高橋名人」と声をかけられ持っていたノートに書いて頂いた物です。ずっーと大切に保管してたんですけど本物なのか確認する術も無くこんな形ですみません。」という投稿が大きな注目を集めています。

子供の頃おもちゃ屋にいたところ、「オレ、高橋名人」と声をかけられノートにサインを書いてもらったという「yukitomo2020」さん。当時の高橋名人はシューティングゲーム大会で前人未到の「16連射」を披露し「コロコロコミック」でキャラクター化されるなど知らない小学生はいないくらいの人気者。しかし、インターネットも普及していない当時、幼い「yukitomo2020」さんにはそれが本物の高橋名人だったかどうか確認する術が無かったのです。

そんな「yukitomo2020」さんが34年の時を経てTwitter上で高橋名人に「これって本物なんでしょうか?」と質問したところ4分後に「本物だと思います。」と即レス。

このドラマチックな展開に、Twitterユーザー達からは

「本物から本物認定!」

「保存状態すげえ」

「お金では買えない宝物ですね」

など、驚きの声が多数寄せられています。

yukitomo2020さん(@yukitomo2020)にお話を伺いました。

青島ほなみ(以下「青島」):サインをもらった当時のことを教えてください。

yukitomo2020:サインの日付からすると当時私は10歳です。サインをいただいたのは玩具屋さんで、正直、状況はよく覚えていません…。ただ、「オレ、高橋名人」と声をかけられサインをいただいたことは鮮明に覚えています。私にとって大切なものだから大切に保管してました。

青島:高橋名人に直接確認しようと思った理由を教えてください。

yukitomo2020:PHSを25年間使用していたのですが、サービスが終了するとのことで最近仕方なくスマートフォンに機種変更したんです。

前澤友作さんがお金をくれるというので漠然とTwitterを始めたのですが、ある時ふと「高橋名人のサインを本物と信じて大切にしてきた自分」を振り返り、サインが本物だったのかどうしても確認してみたくなったんです。それで、返信が来なくてもダメ元でリプライするという行為に至りました。

青島:高橋名人さんに伝えたいことはありますか?

yukitomo2020:突然あのような形でリプライしてしまい、すみませんでした。また、ご返信いただき本当にありがとうございました。「おそらく本物です」というあの一言で私の中の30数年の様々な思いが完結したはずだったのに、反響という形で続編が始まり感無量といった感じです。

◇ ◇

高橋名人(@meijin_16shot)ご本人にもお話を伺いました。

青島:サインを書いた時のことは覚えていらっしゃいますか?

高橋:今回のサインについては、記憶にありません。そして、店頭や店内において、私から声を掛けてサインをする事も、基本的にはありませんでした。なので、今回のツイート記事を読んで、自分なりに考えた結果、以下の様な状況だったのではないかと思われます。

まず、その店でイベントが開催され、その後にサイン会が開催されていた。その時に並んでいた子供が、「本物?」と聞いて来たので、返事として、「おれ?高橋名人だよ」と返したのではないかと思われます。

青島:yukitomo2020さんの質問に「本物だと思います」と返事をされた理由をお聞かせください。

高橋:本物だと思った理由は、あの筆跡を見て、自分のだと確信したからです。その後に、現在のサインをアップしていますが、特徴点で一致していると思います。

また、返事をした理由ですが、たまたま、Twitterを開いた時に、その画面に表示されていたからです。「これ本物ですか?」と、画像付きで問われていて、一目見た瞬間に、懐かしいなと思ったので、そのまま引用リツイートで返信したのです。

青島:yukitomo2020さんからこのような質問が来ています。

「失礼ながら、当時、ハドソンの社員だった高橋さんが名人となりあのブームで良くも悪くも人生が大きく変化したと思うのですが、あのときの自分に今ならどのような言葉をかけますか。」

高橋:そんな環境になってみないと分かりませんが、今、その時代の自分に声を掛けるのであれば、「もっとサインしてあげて」という事でしょうか。今は、時間に余裕があれば、サインや2ショットなどに応じていますが、当時はサイン会などが無かった時には、それに応じる事が難しかったです。

◇ ◇

現在は、ゲームプレゼンターとして活躍する高橋名人。Twitter上でのまさかの再会に、「当時の事を良い思い出として持っていてくれているユーザーさんの声を聞くと、もっと書いておけば良かったなと後悔もしてしまいます。」とおっしゃっていました。

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