「由美かおるさんだ!」みさまるさん黒紋付→半袖&ミニで大胆!夏の着物コーデ 厳格な着付師の祖母は

金井 かおる 金井 かおる

 着物と現代ファッションをミックスさせたコーディネートが人気の「みさまる」さん(@misamaru_boc)は15日、自身のツイッターを更新。黒紋付を大胆にフレンチスリーブにリメークした夏の着物コーデを披露しました。

 「『着物って半袖があってもいいんじゃない!?』と思って黒紋付の着物を半袖にリメイクして現代風着物コーデ組んでみた」

 ユーザーからは、「センスの塊」「めっちゃ好き」「かっこいい」「かわいい」「くノ一(女性忍者)みたい!」「由美かおるさんだ!」「基本を押さえたアレンジに好感」などの感想が続々と寄せられ、8.5万を超えるいいねも集まりました。

夏の着物の悩みを解決したい…

 投稿したみさまるさんに話を聞きました。

ーーフレンチスリーブの着物が斬新です。ひらめいたきっかけは?

「昨年の夏から『どうやったら夏も着物を快適に楽しめるか?』と考えていました。昨年は室町時代の人々の着こなしを参考に、帯をしないことで涼しく過ごせる室町時代風着物コーデを楽しんでいたのですが、次第にもっと涼しい着物コーデはないか?と考えるようになりました」

 2冊の本との出合いも影響していたようです。

「『知るほど楽しい鎌倉時代』(多賀譲治/理工図書)と『世界の伝記 二宮金次郎』(集英社)の2冊を読んだ際、それぞれの本の中にノースリーブや半袖の着物の絵があり、『昔の着物は自由で素敵だな』と感銘を受けました。そして『現代では着てる人見たことないけど、現代も半袖の着物があればもっと涼しく着物を楽しめるのでは!?』と思ったのがきっかけです」

 投稿の続きで「着物の丈は切らずにスカートのプリーツがフワッとなるようにおはしょりのモコモコ具合を調整できたのもお気に入り…!」とアレンジ秘話を明かしていたみさまるさん。気になるのがスカートの内側です。

ーー丈の処理は?

「まず、着物の裾を持って内側に折り畳みます。胸元にきて余った布はウエスト部分に返します。通常通りに着付けし、前面の裾(衽・おくみ)を腰紐に巻き込みます。後ろの裾(背中心)も腰紐に巻き込みます。こんな感じで丈を調整しています。スカートを合わせたコーディネートをする場合、前と後ろの裾を紐に巻き込むと着物のラインが横にフワッと広がってパニエ代わりになるのでオススメです」

ーースカートは市販の物ですか?

「はい、VOLCAN&APHRODITE(ヴォルカンアンドアフロダイティ)というブランドの物です」

厳格な着付師の祖母『話にならん』、一方で…

 みさまるさんの着物デビューは七五三のとき。自分で着物を購入したのは大学生になってからといいます。「服飾や着物の専門の勉強をしたことはありません。現在も独学で着物リメイクや刺しゅうをしています」。

ーー投稿には「祖母の着物」というワードがたびたび登場します。お祖母様はみさまるさんの着物コーデをご覧になったことはありますか?

「父方の祖母は着付師で着物に対し厳格な人で、私の着物コーデを見て『話にならん。ちゃんと着なさい』と言いますが、日本舞踊をしている母方の祖母は『かわいいね』と喜んでくれます。2人とも着物好きですが、私の着物コーデに対する反応は正反対でとても面白いです」

「みさまるさんマネてみた」が続々

ーーネット上には「みさまるさんのマネをしてみた」という着物コーデの写真がたくさん投稿されています。多くの人が参考にしているようです。

「私のコーデを参考に着物を楽しんでいる方が多くいるということを今、初めて知りました。とても驚いています。私の着物コーデを見てくださるだけでもありがたいと常々思っています。私自身は自由に好きなように着物を楽しんでいるだけなのですが、それが誰かのお役に立てているのならとてもうれしいですし光栄です」

ーー着物コーデをチャレンジしたい人へ。

「偉そうなことを言える立場でもないのですが、みんな自分のやりたいように自分の感性を生かして着物で遊び、楽しめばいいと思います」

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