子どもも大人も大好きなロングセラー菓子「ルマンド」。名前を見るだけであのサクッと軽やかな食感を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
生地の層が口の中ではらりとほどける瞬間は至福ですが、その儚さゆえにカバンやポケットに入れておくと粉々になってしまいがち。
そんな「ルマンド儚い問題」を解決すべく果敢に立ち上がった人がいました。
その賢者の名は、なるみ(@nal_333)さん。
なんと、スナイパーが持っていそうなジュラルミンケースにルマンドを収納!
たった1本、恭しくケースに収められたルマンドはどこか誇らしげに見えます。
庶民派のお菓子・ルマンドが高貴な身分に生まれ変わったかのようなその姿に多くの人が感動し、投稿には31万以上ものいいねがつきました。
「日曜日夕方の勤め人や学生の心のように弱くて脆いルマンドを優しく守るジェントルマン!」「素晴らしいです!!日本国民の悩みが1つ解消されましたね!笑」「公園のベンチで新聞読むふりしながら後ろのベンチに座ったスーツの男とさり気ない取引してみたい」などと、リプ欄のコメントも大賑わい。
細部まで丁寧に再現されたリアルすぎるミニチュアのジュラルミンケース。一体どんな風に作られたのでしょうか。大学生のなるみさんにお話を聞きました。
──クオリティの高さに驚いています。
本当のジュラルミンケースっぽい質感を出すことにこだわって制作しました。素材を探すのはとても大変だったのですが、質感や加工のしやすさから、100均で売っているキッチンのコンロ周りの壁に貼るアルミシートを使って作りました。なので本当はジュラルミン製ではありません。他には市販の蝶番や留め具を使っています。非常に細かく作業量も多かったので、完成するまでに約15時間かかりました。
──制作の技術は学ばれたのですか?
元々絵を描いたりするのは好きだったのですが、人に見せるために何かを作り始めたのは2019年頃からです。芸大ではなく普通の文系大学に通っているので技術を教えてもらう機会もなく、ほとんど独学の見様見真似で頑張っています。
──まさかの独学! 将来はこのような制作系のお仕事に就きたいと?
将来は自分のアイデアを活かして多くの人を楽しませることができる仕事をしたいと考え、現在就職活動をおこなっています。
──ぜひともこの才能を活かしたお仕事に就けますように。ところで、ルマンドは普段からよく食べているのですか?
ルマンドは大好きで、小腹が空いたので1つだけ食べようと思っても手が止まらなくなり、お腹いっぱいになるまで食べてしまうことがよくあります。
実際にこのケースから取り出して食べてみましたが、いつもより高級なお菓子を食べている気分になり嬉しかったです。
──味わいもランクアップする専用ケース、素晴らしすぎます。このほかにもお菓子にまつわる、面白い作品を作っておられますが、ご自身で特に気に入っているものベスト3を教えてください。
ベスト1は、やはりこの「ルマンド専用ジュラルミンケース」です!
2つめは「じゃがりこシガレット」。
3つめは「練乳ハンドクリーム」です。
──どれもびっくりするほどハイクオリティで、絶妙な商品チョイスに思わずニヤリとさせられました。商品化希望の声が多いのも納得です! 「ルマンド専用ジュラルミンケース」は31万件以上のいいねがつきましたね。
制作している時は大変すぎて「これ本当にジュラルミンケースっぽくなるのか?」と心配していましたが、思っていた以上の好評をいただきものすごく嬉しいです。今回これほどの反響をいただいたのも、ひとえにルマンドそのものが魅力に満ちた商品であることが理由だと思っていますので、この場を借りてブルボンさんには感謝を申し上げたいです。
最後までルマンド(とブルボン)へのリスペクトに満ちたなるみさんのお話でした。
なるみさんのアカウントには、今回ご紹介したもの以外にも二度見三度見したくなるオリジナル作品が多数投稿されているので、ぜひご覧になってみてください。