「何者でもなかった20年前の自分を掘り起こす感覚」 柴咲コウが映画「クルエラ」日本版声優に

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名作アニメーション「101匹わんちゃん」のヴィラン(悪役)として名高いクルエラの誕生秘話を実写映画化した「クルエラ」(5月28日、映画館とディズニープラスプレミアアクセスで同時公開)で、主人公の日本語版声優に柴咲コウが決定。自身のInstagramで、純白の衣装からクルエラの特徴でもある白と黒のヘア、そして赤いドレスに身を包んだ姿に変身する動画を公開した。

本作の舞台は、パンクムーブメント吹き荒れる1970年代のロンドン。ファッション・デザイナーを夢見る少女エステラは、1日でも早くデザイナーになるという夢を叶えるため、身を削りながら働き続ける。しかし伝説的なカリスマ・デザイナーのバロネスとの出会いによって、彼女の運命は大きく変わることに。エステラは次第に狂気に満ちたクルエラの姿へと染まっていく。なぜ少女は悪名高きヴィランに変貌したのか――。

柴咲は実写映画の声優初挑戦。US本社の審査をクリアし、見事クルエラの日本版声優の座を射止めた。「様々な経験が積み重なり、クルエラへと変貌していったということを表現する必要があったので、その細かいニュアンスを出すことにかなり苦労しました」と少女からヴィランへと変わっていく過程を演じる難しさを感じた様子。またアフレコには相当こだわったようで、「一度全部録ったのですが、その後チェックしてまた何度も録り直させてもらいました」と振り返る。解禁となった日本版の特別映像からも、狂気に満ちたクルエラを見事に表現していることが窺える。

ディズニーの歴代ヴィランの中でも「クルエラ様」と呼ばれるほど高い人気を誇るクルエラについては、「悪役なのにずっと親しまれていて、すごく象徴的なキャラクター。今回は今まで明かされなかった彼女のバックグラウンドが描かれているので、そのかっこよさや反発心、反骨精神みたいなものも表現したいと思いました」と語る。

「20年以上前の自分を掘り起こすような感覚がありました。何も知らないところで生きていかなきゃいけない、生き残っていかなきゃいけないというハングリー精神というのに共感する部分がありました」とクルエラに自らを重ね合わせたという柴咲。アフレコを終え、「もっと自分発信で、自分を信じて強く生きたいという風に思えた」と感じたといい、クルエラの生き様から本当の意味での“強さ”に気づかされたようだった。

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