歳を重ねても「恋をしたい」と思う気持ちは変わらないのかもしれません。漫画家・和田フミ江さんの作品『婚活とミシン もう一度恋がしたいけどめんどくさい気もする』は、42歳の女性・小針晶が婚活に奮闘する物語です。同作の抜粋エピソード「第2話②」では、主人公の繊細な心境が描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約3,500のいいねが寄せられました。
晶は、いつもと雰囲気の違うワンピースを着て出社します。このワンピースは先日、お直し屋で修理してもらったものでした。周囲の女性同僚からワンピースの評価は上々で、晶自身も修理で「大事にしたくなる服ってあるんだな」と感じていました。
そこに男性同僚が「婚活用ですかー?」と尋ねてきます。その後、男性同僚は「スイマセン冗談ですよ」と続けて言うものの、晶は「ええ、男漁り用です」と毅然と言い放ちその場を去りました。
晶は「どう思われても構わない」と思いながら帰り道に焼き鳥を買いに行くと、偶然にもワンピースを直してもらったお直し屋の店主・絲山と再会します。晶と絲山は以前マッチングアプリで知り合いましたが、絲山を詐欺師と思い込みブロックした過去がありました。
同じ海外ドラマが趣味の2人は、焼き鳥を待つ間会話を交わします。晶は会話をしながら、思わず「絲山さんと焼き鳥食べながらいっしょに映画やドラマを見られたら楽しいだろうな」と想像するのでした。
その後、絲山は仕立てたワンピースについて尋ねます。晶は「婚活用の服なんです…」と答えると、絲山は「真剣に結婚相手を探してるんだね じゃー婚活がんばってね!」と言いその場を立ち去ります。
晶はワンピースのお礼も言えぬまま、「人生はそんなにうまくいかない」と感じるのでした。
読者からは「主人公がかっこいい」「同じ趣味同士っていいよね」などの声が挙がっています。そこで作者の和田フミ江さんに話を聞きました。
思いつきで入れた「焼き鳥」は今後の重要アイテムに
―なぜ婚活と洋服に絡めたお話を創ろうとお考えになったのでしょうか
実家が洋品店だったのと、洋服を作るリアリティ・ショーが大好きでよくみていたので、最初は中年男性が洋服を作る話を描こうと思いました。でも現代で洋服を仕立ててもらうことって普通ないよな…と思って、お直し屋さんはどうかな?となったんです。その時点では「婚活をしている女性」はお客さんの一人でした。
これが裁縫というニッチな題材だったので担当編集さんからOKが出なくて、ほかの案をいろいろ考えました。その中で、これはどうせ選ばれないだろう、と思って最後に適当に付け加えた「マッチングアプリで知り合った詐欺師と恋をする話」というのが担当さんの目に留まって…。その話と最初に考えていたお直し屋さんの話がくっついて、婚活している女性が主人公になり、現在の形になりました。
―特にお気に入りのシーンなどがあれば教えてください
お見合いの帰りに、電車の中で晶さんが「焼き鳥買って帰ろう」って思うシーンが地味に気に入っています。最初は無言のシーンだったんですけど、ふと思いついてモノローグを入れました。
嫌なことがあっても自分で自分の機嫌を取ってなんとか乗り切っている大人の生活感みたいなのが出た気がします。あと、焼き鳥はこの後の展開でも重要アイテムになりました。
―同作は今後どのような展開となるのでしょうか
人生がなんだかうまくいかなかった大人の男女が、もう一度恋する話です。私なりの「大人の胸キュンストーリー」を目指して描いています。
<和田フミ江さん関連情報>
『婚活とミシン もう一度恋がしたいけどめんどくさい気もする』
▽掲載サイト(チャンピオンクロス)
https://championcross.jp/episodes/b9156f4684683/
▽単行本第1巻(Amazon)
https://amzn.asia/d/7CUXGOg
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