地方の小さな映画館で制作された「風の谷のナウシカ」の絵看板が、なんと松屋銀座で開催される「アニメージュとジブリ展」に展示されることに…
秋田県大館市の映画館・御成座(@OdateOnariza)の報告がSNS上で大きな注目を集めている。
絵看板は昨年「風の谷のナウシカ」をリバイバル上映した際に制作したものだということだが、「アニメージュとジブリ展」にはスタジオジブリ・三鷹の森ジブリ美術館が企画協力で加わっており、今回のオファーは公式から認められたも同然。御成座の喜びの報告に対しSNSユーザー達からは
「スゴいなぁ、本家から認められた。うちの父も生前、映画の看板描く仕事につきたかった、と言っていたのを思いだしちまった😭」
「昔は映画館にはそれはそれは立派な絵看板があったものです🤗
前に高知市の“あたご劇場“で見たのが見事でした😉
是非多くの人に見て頂けます様に‼️」
「すごいです!!
昨年実物見ましたが、看板からナウシカへの愛が溢れていたので、それが伝わったんですね」
など、数々の称賛のコメントが寄せられている。
御成座のご担当者にお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):話題の看板はどのようなきっかけで制作したものでしょうか?
担当者:昨年10月から11月にかけて「風の谷のナウシカ」を上映した際、大館市内在住の仲谷政信さん(※TOP画像に写っている男性)という絵看板師に描いていただきました。仲谷さんは元々当館に通っておられた熱心な映画ファンですが、特に「風の谷のナウシカ」については初公開時に舞台挨拶に足を運んで以来、10回以上劇場に通って鑑賞するほど強い思い入れを持っておられるようです。
中将:看板が「アニメージュとジブリ展」で展示されることになった経緯をお聞かせください。
担当者:昨年、ジブリさんから絵看板を制作する承諾を取った際に、「出来上がった絵看板の写真を見せて欲しい」とおっしゃって頂きました。完成した絵看板の画像をメールでお送りしたのですが、それを今回の展覧会を主催しているニュートラルコーポレーションの方がたまたま目にしたということで、直接オファーをいただきました。
中将:今回の展示オファーについてあらためてご感想をお聞かせください。
担当者:SNSでも予想以上の大きな反響を頂き、若干とまどいも感じておりますが、当館の絵看板にスポットを当てて頂けて本当に光栄です。展覧会で多くの方にご覧いただくのが楽しみでもあり怖くもあります。
「御成座」概要
所在地:秋田県大館市御成町1-11-22
公式サイト:http://onariza.oodate.or.jp/
「アニメージュとジブリ展」
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
東京都中央区銀座3-6-1
開催期間:2021年4月15日~5月5日
公式サイト:https://animage-ghibli.jp/
◇ ◇
御成座の絵看板はその筆力も素晴らしいが、作品の登場人物に紛れマスコットキャラのウサギ「てっぴー」が描きこまれるというユニークさも。
画像ではわかりにくいかもしれないが、もちろん今回の「風の谷のナウシカ」の絵看板にも描きこまれているので、「アニメージュとジブリ展」を訪れた方はぜひ探してみていただきたい。