猫バンバンして発車、それでも中に子猫がいて…左耳を失った子が運んできてくれた幸せ

うちの福招きねこ〜西日本編〜

西松 宏 西松 宏

 一方、先住猫のてぶくろは2015年春生まれ。夫と結婚したばかりで、「猫を飼いたいね」と話していたんです。なんとなくですが、「飼うならハチワレがいいね」と。それで、ハチワレ猫のイラストを添えて、保護猫団体の方に、「こんな柄の保護猫がいたらご紹介ください」と頼みました。

 紹介してもらったとき、あっ、この子だと確信しました。希望していたハチワレだっただけでなく、4本の手足が白い手ぶくろをしているみたいでとても可愛くて。さらに鼻元に「ひげ」のような模様まであったのが決め手になりました。

 お客さんは「てぶちゃん」って呼んでくれています。たいがい男の子と間違えられます。それで赤いリボンをつけてみたんですけど、タキシードを着ているみたいになり、よけい貫禄ある男子に見られてしまっています(笑)。

 てぶくろが5歳のとき、前述の事件があって、羽が我が家にやってきたわけですが、実は2匹の仲はよくないんです。同じ空間にはいても、近づきすぎると互いに攻撃しあいます。夜は私をはさんで右側と左側にそれぞれが寝ていることが多いんですけど、どちらかがねぼけたりして近づきすぎると、布団の中で喧嘩が始まります。いつか、2匹が仲良く寄り添って寝ている光景を見るのが夢です。

 てぶくろを飼ったとき、2匹以上飼っておられる方から「1匹より2匹の方がいいよ」って言われたことがありました。そのときは餌代や医療費など、2匹だとなんでも倍かかるしなあ…と躊躇していたのですが、今は2匹になって本当によかったと感じています。

 我が家は夫婦2人暮らしなので、羽がきてから一人一猫体制になり、どちらも寂しい思いをしなくて済むようになりましたし、自宅では「あっ、こんなとこにいたの?」と見つけてワクワクする回数も増え、2匹に癒されること、心が潤うことが何倍にも増えました。だから2匹にはいつも感謝の日々なんです。

【店名】ひよこ雑貨店
【住所】熊本市西区横手4-12-4
【ツイッター】@hiyokozakkaten

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