50年愛され続ける大阪のソウルフード「サンミー」 「ヨンミー」の次はゴ…じゃなくて「ファイブミー」

金井 かおる 金井 かおる

 「大阪のソウルフード」と呼ばれる関西限定の菓子パン「サンミー」。最近、関西在住のツイッターユーザーらをざわつかせているのがサンミーの限定商品「ファイブミー ハッピーバースデー」の存在です。ツイッター上では、「サンミーがファイブミーになってる!」「サンミー、ヨンミーときて次はファイブミー?」「ゴミ―じゃなくてファイブミーでよかった」などの声が上がっています。

サンミー姉妹品は63種類もあった!

 サンミーが誕生したのは1971年1月。製造販売は1918年創業の老舗パンメーカー「神戸屋」(大阪市東淀川区)です。商品化のきっかけは、当時の同社社長が渡米した際、現地で食べたデニッシュの味や食感に衝撃を受けたから。クリーム、チョコ、ケーキ生地の3つの味から三味=サンミーという、シャレの好きな関西らしい遊び心あるネーミングも愛される理由の1つです。

 2014年からは3つの味に、関西の地元食材をもうひと味加えた「関西限定ヨンミー」が登場。和歌山県産温州みかんや宇治抹茶、滋賀県産草津メロンなど、新味が隔月で登場し、話題になりました。これまでに発売した種類は、ナショナルブランド商品だけで約63種類にものぼります。

50年だから5つの味に挑戦

 サンミー、ヨンミーを超えた「ファイブミー ハッピーバースデー」はカスタードクリーム、イチゴジャム、スポンジケーキ、ケーキ生地、線描きチョコの5つの味が楽しめる3月の限定商品。

 これまでは製造設備の関係で最大4種類の味の組み合わせが限界でしたが、サンミー発売50年を迎えるにあたり、社内の若手社員らから「50年だから5をキーワードにした商品にチャレンジしてみよう」という声が高まり、「今までの壁を越えた5種類の味に挑戦しました」。

 「今までにないボリュームたっぷりに仕上げました。5つ目の味をしっかりわかっていただくために、誕生日ケーキのスポンジを中に入れ、食感の違いを出しました」(担当者)

 「なぜゴミ―じゃないのか」というネット上の声も届いているそうですが、笑いだけに走らないのは創業100年を超える老舗食品メーカーとしての矜持。パッケージに誕生日ケーキ風のデザインも施し、記念すべき50年のお祝いムードを盛り上げます。

メーカー「次は100年目指します」

 同社は2020年、3と31で「サン(3)ミイ(31)」と読む語呂合わせから、3月31日を「サンミーの日」と制定。日本記念日協会の認定も受けました。

 3、4、5と来たら、次の60年、70年、さらには100年へと期待がふくらみます。SNS上にも「3、4、5…どこまでいくのか」と次なる新味を期待する声が投稿されています。

 「『ナナミーやハチミーも音的にはぴったり』なんて声もお聞きしております。これからも末永くサンミーをかわいがっていただけるように、次は100年を目指して頑張って参ります。面白くておいしい商品作りにも努力して参りますので、どうぞごひいきによろしくお願いいたします」(担当者)

 ▽「ファイブミー ハッピーバースデー」3月1日発売。メーカー希望価格130円。関西のスーパーやコンビニエンスストア、駅売店などで販売中。

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