コロナワクチン詐欺にご注意 「お金払えば優先的に」不審電話も、国民生活センターが警鐘

浅井 佳穂 浅井 佳穂
国民生活センターは「ワクチン接種に関し不審な電話がかかってきた場合には相談を」と呼び掛けています。
国民生活センターは「ワクチン接種に関し不審な電話がかかってきた場合には相談を」と呼び掛けています。

 新型コロナウイルスの医療従事者向けのワクチン接種が近く始まります。ワクチンを心待ちにする人も多い中、国民生活センターによるとワクチン接種に便乗した詐欺が各地で発生しつつあるといいます。国民生活センターや消費者庁、各地の消費生活センターが注意を呼び掛けています。

 国民生活センターのまとめでは、ワクチンを巡る詐欺とみられる事案は、2020年春以降、10件程度発生しています。特に年末から増加傾向にあるといいます。

 具体的には「金銭を先に払えば優先的にワクチン接種を受けられる」という電話がかかってきたケースがありました。さらには「ワクチン接種に関して」と称し「持ち家か借家か」「電気代はどのくらい支払っているか」などと尋ねる不審な電話もあったといいます。

 国民生活センターは「接種を受ける際の費用は全額公費です」として、お金を要求するような電話に注意を促しています。さらに「市町村から接種券や接種のお知らせが届く前に、電話などで個人情報を聞き出すことはない。不審に思ったら電話で相談してほしい」と呼び掛けています。

 国民生活センターは新型コロナワクチン詐欺消費者ホットライン(0120)797188=午前10時~午後4時=を開設し、ワクチン詐欺に関する相談を受け付けています。また、最寄りの消費生活センターにつながる188でも対応します。

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