「ドラゴンのゆめ」と題した、8歳の娘による詩が父のツイッター投稿で紹介され、「天才」と大絶賛されています。フリーゲームクリエイターの「豪腕はりー@gouwanharry」さんが2月2日、娘さん直筆の詩を添付して投稿したところ、4日午後4時時点で約16万件の「いいね」が付く大反響となっています。8歳と4歳の女の子の父親である投稿者さんに話をうかがいました。
豪腕はりーさんは2日夜に「次女8歳作の詩『ドラゴンのゆめ』。 洒落にならないくらいの傑作なので、どうか多くの方々に見て欲しい」と投稿。その後の投稿で「あ、次女じゃないや長女8歳だった(笑)ちょっとドラゴンに喰われてきます」と訂正されました。
まぁ、そんなわけで、まずは、その長女さんの「作品」を引用させていただきましょう。
◇ ◇ ◇
ドラゴンのゆめ
ゆめでドラゴンになった
火をはいて家をこわした
メラメラメラメラ
もえる家
たちまち町は大パニック!
出てきた人をパクリ。
おいしいな
でもまだはらぺこ
もっと食べたいな
人間を
◇ ◇ ◇
この詩に対して、大人たちから絶賛の声が続いています。
「ドラゴンのゆめというタイトルで『ゆめでドラゴンになった』から始まるのにただの夢で終わらず、最後はもっと人間を食べたいという願望の『夢』にも掛かっているのが本当にすごくいいです…天才です」「途中まで人と言ってるのに最後に人間と呼んでるとこから中身もドラゴンになっていってる描写に感じて凄いと思いました」「起承転結バッチリ決まってて凄い」「センスの塊」「人間を食べるために、街や家を壊す。街を壊す理由づけがされてて素晴らしい」
また、その構成力の巧みさを指摘する声も。「左から読んでもストーリー展開が変わらない事にびっくりしました!」「逆から読んでも情景が思い浮かびますね!すごいです」と評価され、豪腕はりーさんは「パパもびっくりしました!」とのことでした。
特に注目されたのは、最後の「人間を」の部分。「倒置法を使いこなしている」「『人間を』が欄外なのが、ぽつりと本音を吐露した感があって強烈です」「枠外にはみ出た最後の文がめちゃくちゃ心に残りますね…」といった印象を残したようです。さらに、「パクリ」の部分に消しゴム跡が付いていたことに「ちゃんと推敲してる跡があって、単にアイディアやインパクト一発勝負じゃないのが凄いですね」という評価もありました。
こうした反響を受け、お父さんにうかがいました。
--「ドラゴンのゆめ」はいつ、どういう状況で書かれたのでしょうか。
「つい最近です。国語の授業だそうです」
--今回のツイッターでの反響についていかがですか。
「皆さん好意的にお読み頂けたようで何よりです。もちろん娘の許可を得て書き込みましたが、反響を知ると微笑みつつはにかんでおりました。かなり嬉しかったようです」
--今後に向けて、娘さんに期待されることは。
「私自身も趣味で文章を書きますが、下手に教えるよりは好きなように伸び伸びと育って欲しいです」
楽しみです。ちなみに、「これは文才の塊ですね! 将来は素敵なポエット(編集注・詩人)でしょうか」という声に対し、豪腕はりーさんは「夢はパン屋さんだそうです(笑)」。そのように、「長女8歳のゆめ」を代弁されていました。