駅の自販機で「麻婆スープ」って売れる? 実は女性にも人気、アレンジレシピも可能で好評

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 本格的な冬が到来しました。駅で電車を待つときに自動販売機で温かい飲み物が飲みたくなります。ココアやコーンスープ、おしるこもいい。でも、ちょっと刺激が足りない。そんなときにぴったりな飲み物が売られています。その名も「旨辛麻婆(マーボー)スープ」です。なぜ、駅の自販機でこんな商品を売っているのでしょうか。自販機の会社に聞きました。

 旨辛麻婆スープはJR東日本ウォータービジネス(東京都品川区)が展開する「アキュア」ブランドの自販機などで販売されています。容量は190グラムで、花椒(ホアジャオ)や唐辛子で辛みを出したスープ飲料です。さらに、大豆製のそぼろも入っており、食感やのどごしも味わえます。

 自販機で買える温かい飲み物といえば、コーンスープやおしるこなどが定番です。和風や洋風の飲み物はよく売られていますが、中華系の飲料はほとんどありません。そこで新たな分野を開拓しようと、JR東日本ウォータービジネスは2018年、大手食品メーカー「永谷園」(東京都港区)と共同で冬季限定の「ふかひれスープ」を発売しました。旨辛麻婆スープはその第2弾にあたり、19年に冬限定で販売を始めました。

 自販機商品としての旨辛麻婆スープはなかなかに勇気のある挑戦だと思いますが、売れる自信はあったんでしょうか。

 JR東日本ウォータービジネスの担当者は「自販機は案外、変わり種商品が売れるんです」と話します。旨辛麻婆スープは、駅の自販機の主な利用層の男性だけでなく女性にも売れているといいます。

 JR東日本ウォータービジネスは、スープとして飲むだけでなく、料理に使用するアレンジもおすすめしています。同社の通信販売サイトでは、うどんや焼きそば、雑炊などが提案されています。また最近では、春雨の一種『マロニーちゃん』とのセット商品も通販サイトで売られています。

 旨辛麻婆スープは、2月半ばまでJR東日本や西日本の駅の自販機で購入できるほか、JR東日本ウォータービジネスのホームページからも通信販売でも購入可能です。

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