「服はピンクが基本」とか、「元気が出るから手帳は赤」と、色を決めてお買い物する女性は多いはず。でも最近「好きな色のハズなのにシックリこない」、「気に入ってたはずの赤い服を着ると、気分が落ちこむ」なんて人はいないだろうか。そのような人は“いつもの色”をいったん忘れて、代わりに“今の気持ちにピッタリくる色”を探してみては。
何となく引き寄せられる色は、ありますか
「気持ちにピッタリくる色とは、なんだか気になる、ワクワクする、落ち着く、癒されるといった気持ちにさせてくれる色。あれこれ考えず、ふと目が引き寄せられるとか。直感で良いですよ」というのは、アート&色彩カウンセリングを行う藤原知子さん。
「ピッタリくる色なんて、よくわからない」という人は、ひとまず持ち物の色を変えてみては?カバーの色を変えたり、他の色で覆ったり重ねたり……。その後でどんな気分になれただろうか?
もし、自分はオレンジ色が似合わないのだけど、ポジティブになれるという人。その場合はハンカチやペンなど、目につきやすい小物に取り入れてみると良い。
人によっては黒や濃いグレーなどに魅力を感じる人もいる。藤原さんは、それでかまわないという。「もちろん暗い色に癒される人だっています。あなたの気持ちに正直で良いんですよ」。
藤原さんは、自分の気持ちにピッタリくるのは何色かな、と意識することが大切という。それは「自分にやさしく寄り添う行為」だから。意識することで、だんだん自分の中の意識が変わってくるという。
あなたの好みは、それでいい
人は、幼い頃から「女の子はピンクね」とか「え、そんな色が好きなの?」など、親や友人からの意見に左右されて育つ。そのうち、自分の好きな色がわからなくなった人も多いだろう。
もし、あなたが買い物後に「あれ?私ったら、なぜこんな色の服を買ったのかな」と思ったら、それはあなたの潜在意識が選んだのかもしれない。
色は、その時の感情を反映する。心の声に従って、身近に置きたいと思ったのかもしれないし、自分の将来像をイメージしたのかもしれないので、「あれ?」は、それに気づくチャンスかも。
本当に好きな色や心地よい色に、「私はこの色を選んでいい」と思えること。それは自分を受け入れるという意味をもつ。つまり、それは自己肯定感を高めることにつながるという。
色が、人の感情に与える影響は意外に大きいもの。
たとえば赤い部屋にいると落ち着きがなくなり、攻撃性が高まるといわれるし、落ち込んだ時に青い部屋に入るとさらに疲れる傾向があるとされるのが、それだ。
藤原さんは、「色が人に影響を与えるなら、反対に、私たちが毎日機嫌よく過ごすための色を選んでも良いですよね。癒されるとか、気持ちが晴れるといった色を身近に置きましょう。色と上手に影響し合って自分をご機嫌にしながら、快適に過ごしましょう」。
気持ちに似合う色選びを意識してみても良いかもしれない。
■藤原さんのカウンセリング「つきのひかり」 https://ameblo.jp/tomoa---t/