赤く腫れぼったいアイメイクに人形のような白いファンデーション……そのやや病的な雰囲気と衝撃的なネーミングで話題沸騰の「地雷メイク」。
元々、10代、20代のサブカルチャー属性の女性の間で流行していたものだが、YouTubeやSNSで拡散され、最近ではあの研ナオコさんまで地雷メイクを施したご尊顔を披露するほど世間に浸透しているようだ。
「今流行りの地雷メイクに挑戦してみました💣わたしはけっこう気に入ってます😏💄 #研ナオコ #60代 #地雷メイク #地雷メイクやってみた #youtube #流行りのやつ #流行り #流行りに乗ってみた #コウメ太夫」
「地雷メイクとはなんぞや?」「遅ればせながらチャレンジしてみたい!」と思っている方も多いと思うが、地雷メイクとははたしてどのようなものなのだろうか?またどんなポイントを押さえればうまく再現できるのだろうか。今回、まいどなニュースではトータルファッションスタイリストの古澤恵子さんにお話をうかがってみた。
中将:最近注目の地雷メイクですが、どのようなメイク方法なのでしょうか?
古澤:地雷メイクはことさら特殊なメイクと言うわけではありません。
・赤いアイシャドウ
・たれ眼がちなアイライン
・泣きはらしたような強調された涙袋
・マット感のある白めのファンデーション
・マット感のある濃い色のリップ
といったポイントを押さえれば誰でも簡単に再現できると思いますよ。
あとはパッツンの前髪で、できればカラーコンタクトも付けたほうがより雰囲気が出ると思います。
中将:個性的に見えますが、それほど特殊というわけではないんですか?
古澤:赤系のアイシャドウ自体は近年ずっと流行っています。涙袋を強調するのも地雷メイクに限らず若い方の間では必須ポイントですよね。あくまでトレンドをベースにしながら、これまでの一般的なメイクになかった怖カワイさ、非日常感を演出できるようにポイントを少しずつ過剰にしたのが地雷メイクだと思っています。
中将:インターネット、SNS上では「盛れるメイク」と言われてますね。一部の若い方の間だけで流行っていたのが、これからは広い層に普及していきそうです。
古澤:よく「盛れる」と言われますが、けっして欠点をおぎなったりできるタイプのメイクではありません。特に大人の女性がそのまま真似すると肌の縦ジワが目立ったり乾燥したようになってしまい、年齢なりのアラが見えてしまいます。
ただ、それを理解した上で要素を取り入れるのはOKだし面白いと思います。昔からやっていたメイクからなかなか抜け出せないという人は多いですが、地雷メイクは上手く取り入れればとても使い勝手のいいメイクじゃないでしょうか。
中将:今回、古澤さん自ら「大人の地雷メイク」に挑んでいただきましたが、やってみていかがだったでしょうか?
古澤:大人の女性らしいエレガントさが加わるよう、アイシャドウを赤一辺倒じゃなくて、同系色の艶のあるバーガンディと、品のある粒子の細かいラメピンクのグラデーションで立体的にしてみました。いわゆる濡れツヤなまぶたですね。
グラデーションにするのが苦手だという方でも、普段のメイクに加え、まぶた中央にラメを指でポンポンとのせてあげるだけで華やかになると思います。
「これぞ地雷メイク」とは言えないですが、地雷メイクを知った上で取り入れることで普段と違ったワクワク感が楽しめるなと思いますよ。
古澤恵子(フルサワ ケエコ)
トータルファッションスタイリストとしてテレビ番組、CM撮影のスタイリングからイベント、ショーのプロデュースまで幅広いジャンルで活躍。
帽子感覚としても楽しめると人気の国産ターバンブランド「Bonrich」の代表を務める。
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地雷メイクはどちらかと言うとトガった方向性だが、あくまで日常的なメイク法の延長線上にあり、広い層に受け入れられる要素があるようだ。あいにくコロナ下ではあるが、本来なら賑やかなパーティーやロックのライブに参加する際、お手軽にテンションを上げるためにはうってつけのメイクと言えるだろう。この記事を読んだあなたもぜひ地雷メイクをご自身のメイクテクニックに取り入れてみてはいかがだろうか?