トイレトレーニングを始める際に「夏がよい」とよく聞きます。その理由として、「パンツ1枚で過ごしても風邪をひかない」「パンツが濡れて洗濯してもすぐに乾く」などがあるようです。でも、冬も絶好のトイレトレーニングのチャンスです!というママも多くいるようです。今回は「冬の方がオムツが取れやすかった」というママたちに話を聞いてみました。
トイレトレーニングはいつからやる?
「保育園でいつのまにか取れちゃった」「ウチはなにもしなかった」なんてママもいますが、それはまれなこと。トイレトレーニングを始めたからといって、すぐにオムツがはずれるわけではありません。いくつかのステップを経て、やっとトイレで排泄ができるようになります。
一般的には、簡単な問いかけに「うん」「いや」で答えられるようになる1歳8か月以降から始めるのがいいといわれていますが、2歳くらいからスタートするケースが多いようで、2歳半~3歳頃までに完了するのが目安。でも、これはあくまで目安! 以下のことができてから、お子さんの成長に合わせて進めていくのがいいようです。
・1人で歩いてトイレに行ける
・「おしっこ」「うんち」という言葉を理解できる
・膀胱が発達しておしっこの間隔が2~3時間程度あく
そしてトレーニングを始める季節、これは夏や春が圧倒的に多いようです。それは、お尻丸出しで練習させても風邪を引かないし、漏らしたときに着替えや洗濯をしやすいためと言われています。
実は冬のほうが効果ある?そのやり方とは?
「冬にやると風邪ひきそう」「寒いからトイレに行ってくれないかも」そんなデメリットをチャンスに変えて成功したママたちを紹介します。
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▽寒いからダラダラ長引かない
「トイレトレーニングは夏がいい」と育児書にも書いてあったので、2歳になった夏にトイレトレーニングを頑張ったけど…居間でも寝室でもジャージャーおしっこしちゃうし、トイレに行きもしないし、私のストレスはマックス。冬にトイレと便座を温かくしてお尻丸出しに。「トイレあったかいよー」と誘い続けていたら、3日間ほどで成功!〔Oさん、子ども5歳〕
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▽おしっこかな?の動作が分かりやすい
寒いからか、「あれ? 今おしっこしたいのかな?」という仕草が分かりやすかったんです(笑)。寒いフローリングなのにいつも裸足だったこともあるかも。分かりやすい今がチャンス!と思い、年末年始の休みの間3日間どこにも出かけず、ひたすらトイレに誘いまくりました。3日目に誘わなくても自分から行っておしっこが出て大成功! 3歳になったばかりの夏、私が焦って何度もトイレに誘っても「(今は)違う」とぜんぜん出なかった。冬にやってよかったですね。〔Kさん、子ども4歳〕
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▽男の子だからこその寒い時期に試してほしい!?
とにかくトイレやオマルを嫌がる。便座に座ることが嫌だったみたいです。とりあえず座らせて絵本などで気を紛らわせても、ガンとしておしっこを出さない(笑)。そこで、あえてトイレに暖房を入れず寒くして、おチンチンにスポイトで水を垂らしてみたんです(保育園の先生のアドバイス!)。そしたら、水を自分のおしっこと勘違いしたのと、寒さに耐えきれず、ジョバジョバー! 本人も初めて味わう爽快感と達成感で、トイレでおしっこをするという感覚をつかんだみたい(笑)。〔Tさん、子ども10歳〕
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…リアルなトレーニング方法ばかりですね。男の子限定(!?)の斬新なものも(笑)。確かに、どれも寒いからこそ成功する方法かもしれません。
冬のトイレトレーニングのメリットとは?
「冬にオムツが取れた!」というママたちを紹介しましたが、まとめてみると冬にトイレトレーニングするメリットはどのようなことなのでしょうか?
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▽おしっこの回数が増える
寒いとおしっこの回数が増えますよね。ということは、トイレトレーニングの回数も増える、短期間で集中的にトレーニングができる、というわけです。
▽膀胱の筋肉が鍛えられる?
冬だと「寒いから早くオシッコを出そう」と、膀胱の筋肉が鍛えらる、ともいわれています。便座に座ってもなかなかおしっこが出ない、という悩みが解消されそう!
▽おもらしの不快感が大きい
冬におもらしをするとパンツが冷たくなり、夏より不快感が強くなります。だからこそ子どもも、「ちゃんとトイレでおしっこをしたほうがいい」と思うのかもしれません。
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…なるほど、とうなずけるメリットですね。冬は、短期集中型トレーニングにもってこいな季節なのかも。
おねしょをしなくなるのも冬がチャンス!?
実は、おねしょ治しも冬がよかった、というママもいました。ただでさえ寒いのに、布団まで濡れていたらそりゃ嫌ですよね…。
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▽冷たいのが大きなダメージ!
小学校低学年までしょっちゅうおねしょをしていた息子。年長までは私も「仕方ないわね」という感じで、布団を乾かし、シーツを洗い、子どもに怒らないようにしていましたが…さすがに小学校に上がった夏、「もうおねしょしても布団干さないよ!」と宣言。でも、春や夏って乾いちゃうんですよね(笑)多少臭くても、子どもは平気。でも私が我慢できず洗っちゃう、という悪循環。ついに、冬も干さないと宣言。で、乾かない、冷たい。それが息子には、大きなダメージと反省材料になったようで、寝る前に必ずトイレ、部屋を暖めておくなど自分で工夫して、おねしょをしなくなりましたね。〔Tさん、子ども10歳〕
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▽トイレを温かい場所だと思わせる
やっとオムツがはずれたと思っても、なぜか寝る前にトイレに行きたがらず、夜中にしょっちゅうおねしょ。割と長い間夜用オムツを履いていましたが、これはいかんと思ったのがちょうど冬。その寒さを逆手に取って、トイレをガンガン暖め、「部屋は寒いけどトイレは暖かい場所」と認識させました(笑)寝る前にも行くようになったし、夜中ブルっとしたときも、温かいトイレに駆け込む。そんな感じで数週間でおねしょはしなくなりました。〔Yさん、子ども6歳〕
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…寒いと、逆にそれなりに工夫をすることでおねしょをしなくなるようです。「寒い、冷たい」がいい薬になるのでしょうか。
去年の夏に失敗したから、また今年の夏まで待たないと…そう思っている方、さっそく「冬のトイレトレーニング」試してみませんか。月齢によっては、せっかく子どもがトイレに関心を持ったのに冬だった、なんてことも。むしろ、冬こそチャンスだと思って、「オムツ代がなくなる、ムヒヒ」なんて想像しながら、ササっとパンツにしちゃいましょう!