スマートな迷子札でもう安心! スキャンひとつで、飼い主と愛犬をつなぐ便利グッズ

國松 珠実 國松 珠実
「FREEWAN」にてワンちゃんのしつけの様子。かわいいワンちゃんのためにも、ぜひ迷子札を
「FREEWAN」にてワンちゃんのしつけの様子。かわいいワンちゃんのためにも、ぜひ迷子札を

11月に発売された、ワンちゃんのためのデータ格納型QR迷子札「Scamee!(スキャミー)for dog」。迷子札にあるのはワンちゃんの名前ではなく、親指の先ほどの大きさのQRコード。それをスマホで読み取ると、飼い主に発見の知らせが送信できると同時に、発見者がワンちゃんの名前や病歴など必要な情報を閲覧できる仕組みだ。 

QRコードで読み取るだけのお手軽さ

愛犬に迷子札を付けている人は、3割ほどだそう。個人情報を記したくないからというのが主な理由だが、その迷子札もせいぜい名前と電話番号、あるいは住所が載るくらい。また、今はペットショップなどで販売の犬猫にはマイクロチップが装着されるが、そこから読み取れる識別番号は保健所や動物愛護センターなどでなければ判明せず、すぐに飼い主にはたどり着けない。

その点「Scamee!for dog」は、発見者が迷子札にあるQRコードを読みこむだけで、発見情報を飼い主に送ることが可能だ。メリットは、飼い主が必要な時に、必要な情報だけを開示できること。飼い主が情報の開示内容をコントロールできるので、無用なトラブルが起こりにくい。

さらに便利なのは、狂犬病予防注射済票やワクチン接種証明書の写真データを入れておけることだ。またそれぞれのワンちゃんに大切な、お薬情報やかかりつけ病院の情報なども入れられる。

 持ち主のもとに帰したい

 「たとえば傘。たいてい持ち主が見つからず、毎年膨大な数が処分されてもったいないと思っていました。そうした失くし物を、持ち主に返却しやすくするために作りました」と言うのは、開発者の洞地一德さん。すでにスマホを使った失くし物防止アイテムはあるが、あらかじめアプリのダウンロードや電池交換が必要など、手間がかかるものが大半だ。

 「もっとシンプルで誰でも手軽に使えるものが欲しい」

そこで注目したのが、QRコードの利用だ。QRに情報を入れ、シールにすればかさばらず製造コストも抑えられる。またアプリでなくウェブシステムを使い、スキャンですぐ使えるようにした。そうしでできたのが、持ち主連絡用QRシール「Scamee!(スキャミー)」。これは失くし物の発見者から持ち主への、一方向の連絡機能がメインだ。

それをワンちゃんのために応用したのが、「Scamee!for dog」。作るにあたり、どんな機能があれば飼い主さんに喜ばれるかのアドバイスを行ったのは、犬のしつけと美容を行う「FREEWAN(フリーワン)」の代表でドッグトレーナーの櫻綾太さんだ。

「やはり鑑札情報です。わざわざ書類を持ち歩かなくても、ペットホテルやドッグランでQRコードを読み取り、スタッフに提示すればOK」。また、食事を提供するペットホテルや病院では、アレルギー情報も必要だ。「そうした個別情報を入れておけば、伝え忘れや漏れを防げます」。

犬は、普段からちょっとしたことでパニックになってそのまま迷子になるケースが多い。災害時ならなおさらだ。また保護犬は、引き取っても繋がれることを嫌ってリードからすり抜けることもある。飼い主のもとに無事に帰すための迷子札を、ぜひつけて欲しいと語る。

 ◆「Scamee!(スキャミー)for dog」と「Scamee!」の問い合わせはこちら
Scamee!for dog  https://scamee-dog.jp/
Scamee! https://scamee.jp/

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