京都の「イノシシ神社」に鬼滅の刃・伊之助グッズ “聖地”になる日も近い?

天草 愛理 天草 愛理

 京都市内にあるイノシシゆかりの神社に、人気アニメ「鬼滅の刃」に登場するイノシシの頭をかぶったキャラクター嘴平伊之助(はしびら・いのすけ)のグッズが奉納され、境内に飾られている。参拝客らがツイッターに次々と写真を投稿し、話題が拡散。伊之助ファンの“聖地”になる日も近い?

 京都御所の西側に建つ護王神社(京都市上京区)。祭神で奈良時代から平安時代に掛けての官人、和気清麻呂が九州に流罪となった際、300頭のイノシシが刺客から守り、道案内したという言い伝えから「イノシシ神社」として親しまれる。

 鳥居の下や拝殿の前にこま犬ならぬ「こまイノシシ」がいるほか、手水舎など境内の至る所にイノシシの姿を見ることができる。また、古くから亥(い)年生まれの人がイノシシモチーフの品を納めることが多いため、こうした奉納品を「いのししコレクション」と題した棚で紹介している。

 注目を集めている伊之助グッズも、この棚にあった。アニメで伊之助がかぶっているイノシシの頭や愛用している刀、伊之助のイラストを描いたキーホルダーなど計8点を展示している。

 伊之助グッズはこの夏、護王神社関係者の子が「イノシシ神社だから」と飾ったものだという。グッズの写真をSNSに投稿したり、絵馬に伊之助のイラストを描いたりする参拝者もいるそうだ。本郷貴弘宮司(49)は「護王神社を知ってもらい、なぜイノシシなのか、ご祭神のご事績にも触れてもらえたらありがたいですね」と話している。

 例年2万人強の参拝客が初詣に訪れるという護王神社。この冬は新型コロナウイルスの感染が拡大する中で年を越すことになりそうだが、護王神社はこまイノシシや鈴緒など参拝客が触れる部分に抗菌・抗ウイルス作用の薬剤を散布するなど対策を講じた。1月1~6日は本物のイノシシが境内で芸を見せる催しを予定している。

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