麻婆豆腐発祥の店で、担担麺を3回食べれば1年間無料に 毎日食べると、18万円以上のおトクだぞ〜

上村 慎太郎 上村 慎太郎

 とんでもないキャンペーンが始まった。「1カ月の間に屋台式担担麺を3回食べると、なんと1年間毎日1杯、屋台式担担麺が無料で食べられる」という前代未聞の内容だ。1杯450円×3=1350円(税抜)。これで、1年間担担麺が無料になるというから驚きだ。

 キャンペーンを開催しているのは、麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐」などを展開している外食企業「株式会社ケンコーホールディングス」(横浜市中区、代表取締役・藤井健)。コロナ禍こそ、食でたくさんの人々に元気になってもらうこと、本場四川省の四川料理を楽しんでもらうことをテーマに「幻の屋台式担担麺1年間無料キャンペーン」を今月14日から開始した。

 「陳麻婆豆腐」は都内や横浜、名古屋、大阪に計10店舗を構える四川料理店。本店は中国四川省成都市にあり「麻婆豆腐発祥の店」として認められている有名店だ。日本の「陳麻婆豆腐」は世界で唯一、本店から暖簾分けされた店舗ということで期待は高まる。

 屋台式担担麺1年間無料パスポートを手にするため、早速「陳麻婆豆腐」赤坂店にお伺いすることに。赤坂見附駅から歩いて2~3分、赤と黒を基調とした高級感を漂わせる外観が見えて来た。壁にはパンダの絵が描いてあり、中華料理店特有の雰囲気を感じさせる。ありがたいことに、ケンコーの企画部兼広報部の岡本さんが対応して下さる。ちなみに今回も助手の女子が同行しているぞ。

 「幻の屋台式担担麺」が出来上がるまで、岡本さんに話を聞いてみる。「1年間無料って、かなり思い切ったキャンペーンじゃないですか?」

 すると岡本さんは「はい。1日1杯無料、1杯450円(税抜)ですから、365日で16万4250円。税込みで18万675円のキャンペーンです」と即答してくれた。あまりにサラッと言うので反応がワンテンポ遅れたが、すぐに「えっ?じ、じゅうはちまん!?」となったのは内緒であるが、しかし、こんなキャンペーンを打って、店は大丈夫なのだろうか?と、こちらが心配になる。

 「実は『正宗プロジェクト』というものをやっていまして、正宗(zheng zong)は本場という意味なのですが、お客様に本場の四川料理を楽しんでもらうことをテーマにして普及活動を行っています。今回は、その一環として1年間無料のキャンペーンを開催しています」と、岡本さんは続けた。

 「いや、しかし、年間18万円以上のキャンペーンなんて大丈夫なんですか?」

 さらに突っ込むと「社長がですね、どうせやるならドンとやろうと言って決まりました」との答え。何とも太っ腹な社長さんである。

 そうこうしているうちに「幻の屋台式担担麺」が到着。来た瞬間、花椒の香りが凄い。麺の上にそぼろと醬(ジャン=たれ)、わけぎなどが載っている汁なしの担担麺である。これには美味しく食べるコツがあるようだ。

 まずは…
(1)すぐに混ぜる
(2)醬が麺全体に絡んだら食べごろ
(3)3分以内に食べる
卓上には3分用の砂時計が用意されているので、担担麺が届いたら砂時計をひっくり返して、いざスタートだ。

 麺を一口すすると、一気に花椒の香りが広がる。それと同時にじんわりとした辛味と、痺れが訪れる。この痺れが「麻(マー)」と言われるもの。卓上にはペッパーミルに入った花椒もあるので、好きな方は追加することも出来るが、あまり入れ過ぎると痺れすぎて味覚が混乱するので注意だ。ここで辛いのが苦手な我が助手を見ると、何と早々に担担麺を食べ終わり、今度は麻婆豆腐を食べているではないか!しかもライス付きで。

 「陳麻婆豆腐」はその名の通り、麻婆豆腐がメインのお店。麻婆豆腐へのこだわりは凄い。伝統的な麻婆豆腐の定義は8つあると言う。

【1】麻(マー)山椒の痺れる辛さ
【2】辣(ラー)唐辛子の辛さ
【3】香(シャン)スパイスの香り
【4】鮮(シェン)新鮮な豆腐
【5】捆(クン)豆腐に餡が絡まっている状態
【6】酥(スー)挽肉のサクサクした食感
【7】嫩(ネン)とろみのある食感
【8】湯(タン)出来たて熱々

 これをすべて満たした絶品の麻婆豆腐を提供している。助手がおかわり!しているくらいライスとの相性も抜群だ。

 今回無料になる担担麺は、お店イチオシの麻婆豆腐と食べるも良し、セットに1品追加して頼むも良し。無論、担担麺だけを食べに来ても良しとのことだ。1年間無料パスを手に入れるチャンスは12月13日まで。こんなチャンス、逃す手はない。明日も担担麺だ!

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