株式会社ビーボが運営する、女性の美容や健康領域の商品ブランド「BELTA（ベルタ）」が、3歳以下の子どもを持つ不妊治療経験のある女性826人を対象に、不妊治療の実態調査を実施。かかった費用、妊娠するまでの期間などについて、このほど結果を公表しました。不妊治療には多額の費用がかかると一般的にいわれているほか、時間的にも身体的にも負担がかかるとされており、リアルな悩みの一端が明らかになったといいます。
調査は2020年10月9日から10月13日にかけて、インターネット経由で行われました。
「不妊治療（検査を含む）にかかった総額を教えてください」という質問には、「50万円未満」が最も多く46.1％でした。次いで「50万円～100万円未満」22.8％、「100万円～200万円未満」17.7％、200万円～300万円未満」7.8％、「300万円以上）5.6％と続きました。
「不妊治療を始めてから妊娠するまでどのくらいの期間がかかりましたか？」との質問には、「6ヶ月以上～1年未満」25.2％、「1年以上～2年未満」23.2％、「3ヶ月以上～6ヶ月未満」18.8％…となっていました。
同社は「不妊治療の費用が50万円未満で済んだ方がいる一方で、半数以上の方が最低でも50万円以上かかっていることが明らかになりました」とするとともに、「20％以上の方が2年以上の治療期間を経て妊娠・出産に至ったことがわかります」と説明しています。
また、「不妊治療中に“ストレス”となったことを教えてください（複数回答可）」と質問したところ、「費用がかかる」という回答が67.3％と最も多く、次いで「先が見えない不安」52.7％、「仕事との両立（時間面）」48.7％、「治療による身体的負担」43.3％、「配偶者・交際相手との温度感の違い」26.8％…と続きました。
半数以上の方が、金銭面や将来のことに不安を感じていたという結果について、同社は「不妊治療をはじめとする、少子化問題の先駆けとして『不妊治療の保険適用』といった子育て支援関連の制度が充実すると、金銭的負担が軽くなる方は少なくないでしょう。また、金銭的負担だけでなく、働きながら出産や子育てができるような環境づくりも重要なポイントです」と述べています。
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なお、不妊治療を行っていた女性たちは、妊活を始めてから病院を受診するタイミングについてどのように考えていたのでしょうか。アンケートではそのあたりもリアルな声を集めています。
「妊活を始めてからどのタイミングの病院利用をお勧めしますか？」という質問には、「妊娠希望の方は一度診てもらうと良いと思う」という回答が48.3％と最も多く、次いで「半年ほど経って、自然妊娠していなかったら」27.7％、「1年経って、自然妊娠していなかったら」16.0％…と続きました。
早めの病院利用を勧める人が多いようですが、具体的にはこんな意見が寄せられています。
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■妊娠希望の方は一度診てもらうと良い
・「一度診てもらって、異常がなければそのまま自然妊娠を望めば良いと思うし、もし何か不妊の原因があった場合、治療を開始すれば良いと思うから」（30代／専業主婦／埼玉県）
・「自分が生理不順で、結婚を機に子どもが欲しくて通い始めました。1年で12回しかチャンスはありません。年々歳もとるし、不安感が凄かったです。あれ？と思うことがあれば、できるだけ早く病院を利用する方が良いと思います」（30代／専業主婦／奈良県）
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■半年ほど経って、自然妊娠していなかったら
・「最初の数ヶ月は基礎体温もつけなくてはいけないので半年ほど様子を見つつ体温を測って結果も一緒に病院に持って行くと良いと思ったから」（30代／専業主婦／東京都）
・「年齢にも影響されると思いますが、まずは自然でチャレンジしてみても良いのではないかと思います。半年をめどに妊活への移行を準備すると、気持ちに余裕が生まれると思うから」（40代／専業主婦／東京都）
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■1年経って、自然妊娠していなかったら
・「3年自然妊娠できなかったが自分も病院に通ったら思いの外早く妊娠できたから」（30代／専業主婦／神奈川県）
・「1年以上自然妊娠しなかった場合を、不妊症と呼ぶと病院で教わったから」（30代／専業主婦／東京都）
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また、「不妊治療以外に妊活で行っていたことを教えてください（複数回答可）」との質問には、「基礎体温の記録」が70.2％、次いで「サプリの摂取」53.5％、「体を冷やさないようにする」51.8％、「バランスの良い食事」38.4％、「規則正しい生活」34.6％…と続きました。
