子どもの時は流行に敏感で、人気のアニメやアーティストのことにめちゃくちゃ詳しかったけど、大人になるにつれそうした流行に疎くなってしまったという人も多いかと思います。そんな目まぐるしく変化する子どもたちの興味に「ついていけない」と諦めるのではなく、なんとかついていこうと必死で勉強している、あるおじいちゃんの姿に共感が集まっています。
「同期やらアプデするために義父のiPhone預かったんだけど、孫のため必死で勉強してる形跡が出てきた」というコメントと共にアップされたツイート。写真には1台のスマホが写っていますが、注目すべきはスマホではなくケースの中に入っているメモ。メモには“たんじろう(かまど)、ねずこ、いのすけ”と人名らしきものが書かれています。
この時点でわかる人にはわかりますよね。そうです! このメモは人気漫画『鬼滅の刃』の登場人物の名前をまとめたものなんです。メモには名前以外にも“かなを(女)、げんや(顔にキズ)、かがや(顔ヤケド)”など、人物の特徴なども書き込まれています。
このツイートを見た人からは「じいじ頑張れ‼︎」「涙腺にきた。いいおじいちゃん。」「孫への愛が溢れてる」「想像するだけで、たまらなくかわいいおじいちゃんですね」など、個性的な名前が多数登場する『鬼滅の刃』のキャラクターを何とか覚えようという、おじいちゃんの努力を讃える人が続出!
そこで、こちらのツイートを投稿したカシシさん(@the_m_r_p)にお話をうかがいました。
──このメモを見つけたとき、どう思いましたか?
はじめは、まるで高校生が英単語を覚えるみたいにしてキャラの名前を憶えてたことに、「ウケるー!」って言いながらじいじと一緒に笑ってました。それでウケ狙いでツイッターにアップしてみたら、リアクションの多くが「泣ける」と意外な反応だったので正直びっくりしました。
──しかし何でまたおじいちゃんはこのメモを作ったのでしょうか?
うちの子を含む4人の孫全員が『鬼滅の刃』に夢中で、その会話に混ざりたかったみたいです。じいじは以前、炭治郎の名前を“はんじろう”って間違えて孫に怒られたそうで、それから自発的にこのメモを作って勉強してるそうです(笑)。
──おじいさん、かわいいですね(笑)。勉強の成果は発揮されてますか?
名前を間違えて怒られた“炭治郎”はバッチリ覚えたみたいです。とはいえ、まだ完璧に登場人物のことを把握しているわけではないそうですが、四六時中『鬼滅ごっこ』をして遊んでる孫たちに交じって、「お、炭治郎かっこいいね」「ねずこちゃん僕のこと噛まないでね」と、わからないなりにも話を合わせている姿がほほえましいです(笑)。