「神戸は新たな聖地」頭脳警察が10月9日に念願の神戸ライブ 新メンバーの故郷にして因縁の地

黒川 裕生 黒川 裕生

2019年に結成50周年を迎えたロックバンド頭脳警察が10月9日、神戸のライブハウス「神戸VARIT.」で、現在のフルメンバー6人による公演「神戸襲来」を開催する。VARIT.は、頭脳警察に参加している澤竜次(ギター)と宮田岳(ベース)が2年前の10月、在籍していたバンド・黒猫チェルシーの活動休止ライブを行った因縁深い場所。頭脳警察が「新メンバーを迎えたときから熱望していた企画」とあって、バンドの士気はすこぶる高いようだ。

頭脳警察は1969年12月、PANTAとTOSHIで結成。当時の反体制運動を象徴する存在として、熱い支持を集めた。2019年には黒猫チェルシーの澤、宮田のほか、樋口素之助(ドラム)、おおくぼけい(キーボード)というほぼ40歳下の若手が加入し、話題を呼んだ。

公演を1週間後に控えたPANTAは「いやあ、神戸でやれるなんて本当に嬉しい。『神戸襲来』なんて言ってるけど、そんな物騒な気持ちは全然なくて、伝えたいのはただただ感謝。神戸は(澤)竜次と(宮田)岳の出身地だし、2人にはいろんな思いがあるでしょう。ステージで演奏するのが今から楽しみです」と声を弾ませた。

新型コロナウイルスの影響で以前のようなライブはできない状況が続くが、頭脳警察は積極的にライブ配信を展開。今回の神戸公演も会場の人数を絞った上で、同時に配信を行う。特にVARIT.はコロナ以降、配信技術の向上に努めてきた実績があるため、頭脳警察にとっては渡りに船だったという。

PANTAは「ライブも各地で少しずつ再開されているとはいえ、まだまだ県境を越えることや、ライブハウスに行くことを敬遠する人は少なくない。だからこそ、配信という形ででも演奏に触れてもらえたら」と期待する。

「竜次と岳の故郷である神戸は、新たな聖地だと思っています。頭脳警察は黒猫チェルシーとはちょっと毛色が違うけど、そこらへんは大目に見ていただいて、お互いのファンが楽しめるライブになればいいですね」

10月9日午後7時開場、7時半開演。【通常チケット】3500円/【応援チケット】6500円(600円のドリンク別)。応援チケット購入者には、当日メンバー全員のサインが贈られる。一般販売は10月3日午前10時。

配信チケットは10月3日午後6時から「ジャッジメントKOBE」のサイトで販売開始。こちらは【通常チケット】2000円/【応援チケット】4000円/【もっと応援チケット】6000円の3種類がある。10月18日午後11時59分まで視聴可能。

◾️頭脳警察 https://www.brain-police.com/

◾️ジャッジメントKOBE https://judgement-kobe.com/

また、頭脳警察50年の軌跡を描いたドキュメンタリー映画「zk /頭脳警察50 未来への鼓動」が全国で順次、公開中。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース