高級スーパー「紀ノ国屋」(東京都新宿区)のエコバッグが人気です。店頭販売にとどまらず、オンラインショップでは60種以上を販売。人気の理由を同社広報担当者に聞きました。
1995年に発売、火付け役に
同社の創業は1910(明治43)年。レジスターが一般的ではなかった1953(昭和28)年、日本で初めてレジで精算するスタイルの店舗を開店しました。その後、クラフト紙製のショッピングバッグの提供やショッピングカートの導入など、常に時代をリードします。
1995(平成7)年、「エコロジーバッグ」を発売。同社のロゴをあしらったナイロン素材のバッグは、エコバッグブームの火付け役となりました。
「紀ノ国屋のエコバッグは東京都推進のマイバッグキャンペーンに紀ノ国屋が賛同し、導入したのが始まりです。当初スタンプをためて交換するバッグだったのですが、多くのお客様から購入したいとの声があり販売を始めました」(同社広報担当者)
人気の理由は…
同社は首都圏を中心に33店舗を展開。関東以外の店舗は2020年4月にオープンした「ジェイアール京都伊勢丹店」(京都市下京区)のみ。関西での初の常設店です。最近では、神戸・三宮の駅前でも紀ノ国屋のロゴ入りバッグを持つ人を頻繁に見かけるようになりました。
累計販売数は残念ながら分からなかったものの、オンラインショップで販売するアイテム数は限定商品を含め約67種以上(9月10日現在)。ショルダータイプやクーラーバッグ、人気キャラクターとのコラボなど、デザインの多さから人気のほどがうかがえます。
人気の理由はどのあたりにあるのでしょうか。同社広報担当者は、「シンプルなロゴデザイン、またナイロン素材で丈夫で繰り返し使えることも要因だと思われます。紙ごみやビニールごみを減らすなど環境問題にも向き合っていることもお客様から選ばれている一つだと思われます」と分析します。