“コロナ離婚”という言葉も生まれた自粛期間。歳の差45歳の加藤茶・綾菜夫婦には、その言葉は当てはまりそうにない。来年で結婚10年を迎える夫婦には今年、大きな試練があった。夫婦でその試練を乗り越えた妻の綾菜に、ステイホーム期間中の夫婦としてのありようを聞いた。
コロナ禍早々に何よりものショックが襲った。夫の盟友である志村けんさんの突然すぎる死だ。ドリフターズのメンバーであり、“加トちゃんケンちゃん”コンビとしても長きに渡る時間をともにした仲。夫には計り知れない憔悴があった。
「志村さんが亡くなって3か月くらい、加トちゃんには元気がありませんでした。あまりに落ち込み過ぎて食事も喉を通らない。最初はどうしていいのかわからなかったけれど、このままじゃダメだと思って、ちょっとずつ楽しいと思えるようなことに目を向けさせていきました」と明かす。
喪失から立ち直らせるために、おうち時間に二人でできる娯楽を準備。「書道道具一式を取り寄せて、二人で習字にハマりました。加トちゃんは“上手い”というよりも“味がある”という感じ。来年に向けての舞台も控えているので、脳トレの意味も込めてオセロやトランプなど指先を使うゲームを意識的にやりました」。外出がなかなかできない状況を逆手にとって、夫婦の触れ合いを密にした。