視線に気づくと、自分を凝視するネコちゃんが!「人の顔してる」「招き猫ですね」その後、次々と猫づいて…

金井 かおる 金井 かおる

 「いつも通り家で絵を描いていると、何やら視線を感じる。庭の灯籠から白い野良猫がじっとこちらを見ていた。毎日猫の絵を描いているから、様子を見に来たのだろうか…人の顔をした猫だった」

 SNSに投稿された真っ白いネコちゃんの顔が注目を集めています。「これはすごい」「人の顔してる」「綺麗な猫」など、国内外から驚きの声が50件以上寄せられています。

20分じっと見つめられ

 投稿したのは、緻密なボールペン画で知られる神戸在住の画家橋本薫さん。7月のある日の夕方、自宅で作画中に視線を感じ顔を上げると、庭に真っ白いネコちゃんがいました。視線が合っても逃げないネコちゃん。橋本さんは手元のスマホで動画と写真を撮影。再び作画に戻り、ときどき顔を上げてもネコちゃんの視線はこちらに。時間にして約20分。「灯籠の上でバランスを取りながらじって見つめられていました。『自分をモデルに絵を描いて』と言われているようでした」(橋本さん)。

 コメント欄には、ネコちゃんの顔の美しさもさることながら、「招き猫ですね」「吉兆の前触れかも」「何かありそう」という期待の声もあふれます。それが実現することになるとはーー。

1年越し招き猫のサプライズ

 神戸・三宮にある雑貨量販店「東急ハンズ三宮店」で9月3日から、展示即売会を開催中の橋本さん。初日前日、設営作業を行っていたところ、店側から巨大な招き猫の置物をプレゼントされました。

 この招き猫と橋本さんとの出合いは1年前までさかのぼります。

 当時、同店で展示会を行っていた橋本さんは、売り場で偶然見かけ、そのかわいさに一目ぼれ。しかしあまりの大きさに購入をあきらめます。その様子を覚えていたスタッフからの1年越しのサプライズでした。

 同店は2020年12月下旬での閉店を発表したばかり。「あまりにかわいかったので、今回まだ店頭にあれば自分で買おうと思っていたんです」と橋本さん。店側の粋な計らいに感慨もひとしおの様子でした。

 展示即売会は、新型コロナの感染対策をしながらスタート。「久しぶりに再会できたお客様もいて初日から楽しんでいます。会場には100点の作品を用意しましたが、なぜかネコの絵ばかりが人気で…。初日に10点以上が売れました」。パーテーション内でのライブペインティングも連日開催。「招き猫イメージの絵を描いています。お世話になったハンズさん宛のメッセージでもあります」(橋本さん)。

白いネコちゃん、その後は…

 例の白いネコちゃんはその後、一度も姿を現していないそう。橋本さんはネコちゃんのことを振り返りポツリ。「ネコの神様だったのかな…」。

 橋本薫さん作品展示・即売会は9月3日から8日まで。東急ハンズ三宮店地下1階Cフロア。午前11時から午後8時までは、橋本さんによるライブペインティングもあり。店舗の営業時間は午前10時から午後8時。

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