ハウス「ゼリエース」いつの間にか…こじゃれてた 昭和レトロなパッケージはどこへ?

金井 かおる 金井 かおる

 スーパーで久々に見たデザートの素「ゼリエース」のパッケージにびっくり。昭和レトロなステンレス型で作ったゼリーはそこにはなく、なんだかとっても「こじゃれてる」。SNSには、デザインの変化に気付いた声や、「4個用が3個になってる!」という声まで。ハウス食品グループ本社(東京都千代田区)の広報担当者に聞きました。

今年変わったばかり

 1967(昭和42)年生まれのゼリエースは、ゼリーの素をお湯で溶かし冷蔵庫で冷やすだけ、という手軽さが人気のロングセラー商品です。現在はメロン味とイチゴ味の2種が流通します。

 ―パッケージが変わりましたね。

 「2020年1月20日にデザインを変更しました」

 ―やはり今の時代に合わせ、写真映えを意識したデザイン変更でしょうか。

 「インスタ映えも意識しましたが、見た目だけでなく、手作りの楽しさをもっと知っていただくために、ちょい足しアレンジでさらにおいしくなることを意識しました。新たにアレンジレシピも開発しました」

 同商品の特設サイトには、炭酸水で作る「食べるメロンクリームソーダ」や、フルーチェとゼリエースでできるドリンク「ゼリーチェ」など、昭和時代にはなかったような進化したアレンジ方法が並びます。

おうち時間でお菓子作りは

 ―コロナのおうち時間、自宅でお菓子作りは増えた?

 「子どもの在宅率が高くなった3月以降、需要が拡大しました。お子さんと一緒に作った親御さんから『久しぶりに食べておいしかった』という声もありました。昭和・平成・令和をジャンプしても、作る楽しさや安心感といった『手作りだからこその価値』は変わらずあり、再び見直されていると感じています」

古参は「プリンミクス」

 同社が「パウダーデザートシリーズ」と呼ぶデザートの素。ラインナップを見ると、1度は見たことがある懐かしの商品が並びます。

 「パウダーデザートシリーズの中で、一番古い製品はプリンミクスです。1964(昭和39)年に発売しました」(同社広報担当者)

 1964年といえば、東京オリンピックが開催された年。プロ野球では、セ・リーグで阪神タイガーズが、パ・リーグで南海ホークスが優勝。坂本九さん「明日があるさ」がヒットし、NHKでは人形劇「ひょっこりひょうたん島」がスタートしました。

 「当時、ミルクを必要とするインスタントプリンは発売されていましたが、プリンミクスは、“ミルクなしで、できる”をキャッチフレーズに発売し、大ヒットとなりました。今でも、卵や牛乳なしでプリンが作れるとご好評いただいております」(同社広報担当者)

ゼリー型さまざま

 ちなみに、ゼリーの素を流し込むアルミやステンレス製の花のような型は、ゼリー型やゼリーカップなどと呼ばれます。メーカーにより、富士山型や梅、桜、菊型などと呼ぶことも。製菓用品のネットショップでは、1個150円から300円前後で販売されます。シリコン製ではさらに多様なデザインが登場しています。

3個のナゾ、解けました

 ネット上にあった「4個分が3個に減った!」という声の真相は…。

 「ゼリエースシリーズは、容量に合わせ2サイズのラインアップを展開しており、ゼリエースは4個分、プチゼリエースは3個分となっております。プチゼリエースは、2020年1月より発売を開始し、全国の100円ショップで展開しております」(同社広報担当者)

 4個ファンだったみなさんご安心ください。4個は健在です。

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