ちなみに、ここまでの死亡者数は1039人です。実はこの数だけを見てみますと、2019(令和元)年の1月から7月までの約半年ぐらいでインフルエンザで死亡した人数3221人と比べると少ない数であることがわかります。しかも、これはコロナウィルスのように正確ではなく、本当はもう少し多いと推測されます。2018年(平成30)年の感染性胃腸炎(いわゆる下痢、嘔吐を主症状)の死亡者数は1333人で、今一番心配されている熱中症の死亡者数は1581人もいるのです。数字だけでみると熱中症のほうが、1.5倍もお亡くなりになっているのです。
もちろん、この数字を並べただけで新型コロナを軽く見るなどということはないです。まだわからないことも多く、大きな警戒が必要です。ただ、改めて諸々の数字を確認することで、コロナウィルス以外にも注意すべき病気が身近に多くあることが分かっていただけるとは思います。新型コロナの正体が判明し、対処法が見い出され、これほど大騒ぎをしなくてもよくなる日が1日でも早く来ることを願ってやみません。