コンビニコーヒー、氷も有料の時代かも

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 コンビニのコーヒーの氷だけを持ち帰る―という人が増えているそうです。コーヒー好きの私にはかなりの衝撃。

 悪気なくコーヒーのサイズのボタンを間違った経験は私もありますが、「氷だけ」というのは全く別物。コーヒーを入れず、別のジュースやお酒を注ぎ、それを飲んだ後に店内でコーヒーを注いで帰る強者(つわもの)もいるらしい。確かに「アイスコーヒー」の権利は買っている訳ですから、お店も「それはちょっと、、、」と言いにくい。

 氷だけを買う理由は、普通に売っているかち割り氷では大きすぎて冷凍庫に入らないからだそう。分からなくはないけど…と考えながら、ふと思い出したのが、40年前に登場した自販機などのウーロン茶。当時も「お茶なんか家で作れるのに」「それもこんな変わった味のお茶を」と思ったものでしたが、今や普通に買っている。ミネラルウオーターもお腹に優しい「ぬるい水」まで売っている時代だから「買う」物に対する価値観って時代とともに変化して、昔はタダだったものが次々と有料になってきているように思います。

 10日程たって、やっとレジ袋の有料化にも慣れてきました。このレジ袋、先日品川駅で駅弁を買ったら「3円です」。紙袋はちょっとお高め15円。でも駅弁って汁気が漏れないなど工夫されている分、お値段も少しお高め。「駅弁」という雰囲気も含めて楽しむものですが、にしてもこの3円お値段に吸収してもらえないかなぁ、なんて思ったり。先日、安売りの帽子店で2個買ったのですが、そこもビニール袋は3円。でもスタイリストさんが服を買ったお店は「袋タダでしたよ!」。もちろん店それぞれの事情があると思いますが、その基準がよく判らないのは私だけでしょうか。

 コンビニでバイトをしている若手芸人に聞くと、レジ袋有料化以降「レジ袋はご利用ですか?」などのやり取りが増えて、これが結構手間なのだとか。しかも今はみんなマスクを着けているから「要ります」か「要りません」なのか語尾が分かりづらく、何度も聞き直し、挙げ句キレられることもあるそうです。

 さらに、このレジ袋、動植物由来の再生可能プラスチック(バイオマス)含有率が25%以上なら無料で配れる。ただそうなると強度が落ちるものもあるらしい。私は今までコンビニのレジ袋を生ゴミの処理用に使っていたので、貰わなくなったから仕方なく100均で46枚入りのゴミ袋(バイオマス袋でない)を買いました。でも計算すると1枚当たり約2円。それならコンビニで3円のを買っても、なんて考えてしまいました。友人はホウレンソウや水菜の包装用ビニール袋に生ゴミを入れている―と言ってました。もちろん環境保護やみんなの意識を高めるのはとても必要だけれど、それなら自然に優しい素材でゴミ捨て用の小さな袋を自治体等がもっと積極的に売るなどして欲しいと思います(後にバイオマスのゴミ袋はアマゾンで購入しました)。

 些末に聞こえるかもしれませんが、生ゴミを入れる袋って本当に大切。虫も来るし、これから腐るのも早くなる。虫といえば、今年は暖冬だったからカメムシや小バエも大発生しているらしく、飲食店を経営する知人は、小バエが料理にたからないよう、換気のため窓を開けていたのを閉めるようにしたそう。その代わり、エアコンとサーキュレーターで空気を循環させるから、めちゃくちゃ店内が冷えて温かいおしぼりが欲しいぐらいに(笑)。でも、これは笑い事じゃなくて、これから夏に向かう中、どの飲食店も「電気代が怖い」とおっしゃいます。当然電力不足も心配です。そう考えると今まで当然のようにタダで涼しくしたり暖かくしてもらっていたものが「有料であなた好みの温度に」になり、水やお茶のようにいつの間にかそれが「普通」になるのかもしれませんね。

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