コロナ感染予防のためのマスク着用が当たり前になり、さまざまなデザインや機能のマスクが受け入れられるようになりました。選択肢が増えて色や柄が入ったマスクに慣れてくると、白い不織布マスクに違和感を感じる人も。
そんななか、とうとうマスクもここまで来たか!という、本物の「あこや真珠」でつくられたマスクが発表されました。上品に光る真珠がたっぷりと編みこまれたマスクの価格は、なんと100万円!!。この真珠のジュエリーマスクは、4ミリから7ミリの4サイズのあこや真珠310粒が使われていて、冠婚葬祭用のネックレスでいうと約5本分にもなるそう。さすがに普段に使うには贅沢すぎるので、日常用にはコットンパール273粒で作られたマスク(28600円)もオーダーできます。
マスクはマスクでも、感染対策ではなく仮面舞踏会などでつける方のマスクでは? 隙間がたくさんあいているし…と思ったら、マスクの上に装着する装飾用マスクとのこと。真珠のジュエリーマスクの制作・販売をおこなう「レアール」(東京都品川区)のジュエリーデザイナー河西利衣子さんに聞きました。
──真珠のジュエリーマスクを、作ろうと思われたのはなぜ?
コロナ禍とあこや貝の稚貝が大量に死滅するなどで、真珠業界は今、大変な打撃を受けています。そこで「えっ!!!」っと真珠業界の人たちも驚くもの作りをしたいと思ったのが、制作のきっかけです。インパクトのある真珠のデザインがしたくて、華やかなマスクを思い切ってデザインしました。
編み込みでつくるため、真珠と真珠の間に隙間がたくさんあるので実用性はゼロですが、普通のマスクとコンビで使って欲しいです。
──どんな場面でつかうことを想定されているのですか?
あこや真珠は、ウエディングマスクとして花嫁さんに着けていただきたいと思いました。コロナ禍に結婚したことを思い出にしていただけるのではないでしょうか。
コットンパールはデイリーに使っていただきたいです。ちょっとしたディナーやパーティで、サプライズとして会話を楽しんでいただけたら。
──5月27日に受注生産がスタートしましたが、売れ行きは?
まだまだですが、お問い合わせは多くいただいております。
──真珠にこだわられるのはなぜでしょう?
真珠のネックレスは冠婚葬祭用という概念を変えることが難しく悩んでいました。日本には使われずにしまわれている「箪笥真珠」が2000万本あると言われています。私もそうですが、形見でもらった真珠のネックレスを、リメイクして蘇らせる活動のきっかになればと思っております。
──なるほど。真珠マスクの良さはどんなところだと思われますか?
真珠は日本人のお肌を綺麗に見せてくれるので 、写真映えします!
あこや真珠のジュエリーマスクは、ファンデーションなしで素肌につけるのがオススメです。重いので(約150グラム)長い時間の装着は難しいのですが、ネックレスとして使えるようにアレンジすることも可能です。レフ板効果も期待できるので、お肌を明るく見せてくれます。着用後はきちんと拭いて欲しいです。
コットンパールは軽いので(約38グラム)、普段のマスクの上につけていただけたら。そして、みなさんに新しいジュエリーマスクの楽しみ方を教えていただきたいです。
レアール(beadsbazar)
http://www.beadsbazar.co.jp/