「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」との違いを説明できる保護者はわずか1割――そんな調査結果が株式会社スプリックス(東京都渋谷区)が展開する個別指導塾『森塾』による「総合型選抜に関する保護者意識調査」でわかりました。
調査は関東(1都6県)、大阪に居住する高校生の保護者620人を対象として、2026年1月にインターネットで実施されました。
まず、「総合型選抜」の認知度を調べたところ、「名前も内容も知っている」と答えた保護者は27%にとどまり、「内容はよく知らない」(43%)と「名前を聞いたことがあるが、内容はよく知らない」(30%)をあわせると約4人に3人が具体的な中身について情報が不足していることがうかがえました。
なお、文部科学省の最新調査(2024年4月公表)によると、大学全体の総合型選抜導入率は85.6%に達しており、私立大学に至っては93.4%という圧倒的な普及率を見せています。
総合型選抜を「知っている」と答えた保護者に対して、「総合型選抜(旧AO入試)」と「学校推薦型選抜」の違いをどの程度知っていますかと尋ねたところ、「他人に説明できるくらい明確に知っている」と答えた保護者はわずか11%にとどまりました。
「総合型選抜(旧AO入試)」は、高校からの推薦状は原則不要で、自らの意思で出願でき、大学が求める学生像に合致するかを対話や書類で時間をかけて判断します。
一方、「学校推薦型選抜」は、校長の推薦が必須で、高校の成績が重視され、校内選考を通過する必要があります。
また、「総合型選抜を受験の選択肢に入れていますか」という質問に対しては、31%が「有力な候補として検討している」とする一方で、41%は「今のところ考えていない」「どうすればいいかわからない」と回答しています。
総合型選抜は書類作成や面接など準備が多岐にわたり、一般選抜より早期に志望校を固める必要があり、この「準備コスト」の高さが、内容を把握しきれていない層にとって高いハードルとなっていることが示唆されました。
最後に、「総合型選抜について、学力試験以外の対策はしていますか」と尋ねたところ、「自分なりに情報収集や分析を始めた」(21%)、「既に始めている」(30%)という層が約半数存在する一方で、「何をすべきかわからない」という保護者も25%存在していることから、その準備の仕方は人によって大きな差が出始めていることが見て取れました。
◇ ◇
【出典】
▽森塾調べ