猫は「人生の師匠」です 30年以上の付き合い…胃が痛いと乗って治してもらったり!? 女優・川上麻衣子

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 女優の川上麻衣子(54)は保護猫だったココロちゃん(4歳・メス)、タックくん(3歳・オス)と暮らしています。2匹のほか、自宅には、預かりボランティアをしている生後1カ月の保護猫3きょうだい「谷根千トリオ」が無邪気に遊ぶ姿もありました。30年以上猫と付き合い、猫と人をつなぐ団体まで設立してしまった“にゃんこの達人”川上が、魅力を語ります。

■保護猫から家族一員に

 お鼻にハートの模様があるのでココロ。タックはスウェーデン語で「ありがとう」の意味です。

 ココロは4年前、保護活動をしている友人に「虐待された母猫が運ばれた病院で子猫を産んだ」と聞いて。あの子だけ残っていたんですが、舞台をやっていたので「舞台が終わってまだ(行き先が)決まってなかったら引き取ろう」って決めた。タックも「猫が連れてきた子猫3匹のうち1匹がはぐれていなくなった。2日後にボロボロでたどり着いた」と聞いてたまらず。

 ココロとタックは仲が悪いんです(笑)。タックは去年19歳で亡くなったアクアと仲良しでした。ココロは気が強くて我が道を行く子なので、アクアがいなくなってタックは淋しそうです。

 猫との生活は楽しいですよ!帰宅するとタックが走ってきてごろーんってお腹出して。ココロは誰もいなくなると手を伸ばして「抱っこしてー」。甘え方が違うのもかわいい。

 18歳から猫と暮らしていて、猫がいない生活は考えられません。

 私にとって猫は「人生の師匠」。猫って「不安がない」んです。

 気分が悪ければゆっくりして、天気が良ければ日なたを見つけて行く。生き方がうまい。これまで5匹を看取ってきましたが、死を前にすると自分で食べるのをやめるんです。そんなふうに、命をしっかり使って生きて、死んでゆく。うらやましいし、死生観が変わりました。

 医療が進み、今は望めば抗がん剤なども受けられます。でも私は自然に家で死なせてあげたいんです。人間は、好きな時間に好きな場所好きな人に見守られて死にたくても難しい。でも猫にはそれがしてあげられる。

 猫と暮らすのは体にいいって科学的に証明されたんですよ。ゴロゴロいう周波数で骨折が早く治ったりするんですって。私もたまに胃が痛かったりすると、「先生、お願いします!」って乗ってもらいます(笑)。にゃんこ先生です。

■一般社団法人「ねこと今日」で共生ヒント発信

 川上は、猫のことをもっと知ってもらいたいと一般社団法人「ねこと今日」(http://neko-to-kyo.com)を設立。獣医師らを講師に招いた「キャットアカデミー」開催や猫グッズ販売など、さまざまな活動をしている。家ではボランティアグループ「しあわせにゃんこ」から預かった保護猫3匹を育てる。タックくんも子猫を毎日毛繕いしかわいがっている。3匹は今月、譲渡会デビューだ。タックくんの子猫ロスを心配する川上は、もう1匹お迎えすることも考えているという。

◆川上麻衣子(かわかみ・まいこ)1966年2月5日生まれ、スウェーデン出身。80年、NHKドラマ「絆」でデビュー、同年のTBS系「3年B組金八先生」で人気が爆発する。その後も現在まで多くのドラマ、映画、舞台に出演。「Shimura X」などバラエティーでも活躍。一般社団法人「ねこと今日」代表。

◆ココロちゃんメモ 
【性格】見事に女ですね。嫉妬深いし、ツンデレの極み。
【特技】プラスチックのプルトップを「投げて」と持ってくる。
【好きな食べ物】ちゅ~る。爪を切る時フガフガ文句言いながら食べます。
【好きな場所】高いところ。自分が一番上にいたいんじゃないですかね。

◆タックくんメモ  
【性格】穏やか。おトボケくん。
【特技】おもちゃを上に高く飛ばして自分で遊ぶ。
【好きな食べ物】パン。食べさせないようにはしていますが、小さい頃は神棚の生米を食べる癖が。
【好きな場所】お風呂。洗濯機の上の籠もお気に入り。

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