「新しい生活様式」なんて言葉が賛否を巻きおこしているが、言われるまでもなく新型コロナウイルスはすでに我々の生活様式に大きな変化を与えている。
飲食店でのごはんのおかわりの仕方もその一つだ。おかわりについては、店員さんが給仕してくれるお店が主流だとは思うが、大きな電子ジャーが置いてあって、自分でごはんをよそいに行くお店も一定の存在感を放っていた。その代表格は外食チェーン「やよい軒」だろう。しかしこの度、そのやよい軒が新型コロナウイルスの流行をうけておかわりの仕方を根本的に変更するのだという。
それは「ごはんおかわりロボ」の導入。
ごはんおかわりロボとはその名の通りごはんのおかわりを自動的によそってくれるマシーン。機体にお碗をセットしてスイッチをオセバ一口(50g)、小盛(100g)、並盛(150g)、中盛(200g)の4段階にわけてごはんをよそってくれる優れものだ。
まいどなニュースではこのごはんおかわりロボについて、やよい軒ファンの著名人のみなさんにお話をうかがっている。
歌手、俳優の大倉弘也さん(40歳)
「僕はやよい軒の大ファンで、20代の時は深夜良く行きましたね。唐揚げ定食を頼んで、ライスはいつも5、6杯おかわりしてました(笑)。
これからコロナと付き合っていかないといけない世界になってしまいそうです。大きなジャーでおかわり自由なのは魅力的ですが、接触という意味で感染の危険が避けられませんね。
「おかわりロボ」はアフターコロナの救世主になるんではないでしょうか。」
ネットラジオ「もてもてラジ袋」主宰者“ぶたお”こと市民生活の専門家、戸田健太郎さん(46歳)
「やよい軒といえば、おかずがどうこうよりも、ご飯のお代わりをメインに考えるカルトなユーザーがたくさんいます。「おかずは何でも良いのでとにかく飯を食わせろ」と。僕もそんな飯カルト派の一人でした。
しかしおかわりロボットの登場はさすがに予想外。まるで飯のドリンクバーです。確かにこれだと、炊飯器のフタを閉めるときに手が滑って「バタン!」と大きな音をさせてしまった時の気まずさはありません。実はあれ結構な恐怖でした。コロナ時代に対応した清潔感もあります。
僕もおかずは何だって良いので早くロボに会いに行きたいです。」
商業コンサルタントの角南妙さん(52歳)
「大、中、小でなくて4種類っていうのがとっても親切です!
しかも 大盛りがなくて、一口、小、並、中っていうのがリアルすぎて惹かれます。おうちでおかわりする時にする会話をちょっと思い出しちゃいますね(笑)。「おかわり~ちょっとだけ~」とか「おかわり~半分ぐらい」とか。
これからやよい軒でおかわりする時は自分に「どれくらい」と聞いてるみたいでホッコリしそうですね。」
みなさんのご意見はおおむねごはんおかわりロボに好意的な内容だった。筆者としては大きなジャーをガチャっと開けて山盛りにごはんをよそうあの興奮も忘れがたいものがあるのだが……。
ともあれ、やよい軒は今後、このごはんおかわりロボを全国の382店舗に順次導入してゆく予定。最寄りのやよい軒でその姿を見られる日を楽しみにしたい。