「本気出しすぎた富山の空。（タップしてね）」と言うコメントとともに投稿された１枚の写真。コメント通りにタップしてみると…。
富山の市街地を写した写真かと思いきや、町のはるか上にそびえ立つ雄大な雪山と、さらにその真横を通る飛行機が画面いっぱいに飛び込んできます。こちらの写真を投稿したイナガキヤスト（@inagakiyasuto）さんは、もともとカメラ好きだったそうですが、息子さんが生まれたのを機に本格的に取り組み始め、１年ほど前から富山の美しい景色も撮るようになったとのことです。
近代的な建物や飛行機と、自然の織りなす造形美が見事に一体化した大迫力の写真に、「山が綺麗……惚れ惚れします」「がぜん富山に興味が湧いた〜」「凄いなぁぁぁ行きたい」「ＣＧと見紛うほど」「ポスターにしてもいいくらい素敵な写真」など、リプ欄は絶賛コメントにあふれ、４.６万リツイートと２４.４万いいねがつきました。
イナガキさんにこの写真を撮られた経緯を聞きました。
──写真の山は何という山ですか？
「立山連峰の剱岳といいます。今年の２月１９日に、立山連峰や富山市がとてもきれいに見える呉羽山から撮りました」
──すごく印象的な写真ですが、どうやって撮影されたんですか？
「晴れた日は立山連峰がとってもきれいに見えるんですが、さらに雪山がきれいに見える時間帯を選びました。また望遠レンズを使って背景がより大きく写るような撮り方をしています」
──飛行機がすっぽりと写真のなかにおさまっていますね。
「実は富山市には市街地からわりと近い場所に空港があって、１日に数回飛行機が街の上を通過するんです。個人的に「立山連峰 + 飛行機」という組み合わせが富山らしくて大好きなので、県内のいろんな場所から撮っています。なかでも富山市の中心部・立山連峰・飛行機を一緒に撮れるこの風景がお気に入りで、ぜひ写真に収めたいと思って撮ったのですが、きれいに映って良かったです」
──すごく話題になりました。
「正直ビックリしています（笑）。またこの写真を見てはじめて僕のことを知ってくださった方や、今年のゴールデウィークに富山へ帰省できなかった方、旅行を自粛された方から「写真を見て癒やされた」というお言葉をたくさんいただき、本当にうれしくて感動しました」
──この写真以外にも「富山の本気」と題してさまざまな風景写真をツイートされていますが、そのきっかけは？
「僕は生まれも育ちも富山ですが、富山の風景は本当に素晴らしいのでいろんな方に見ていただきたいと思ってアップしたのがきっかけです。とはいえ、風景をアップし始めた当初はシリーズ化しようとは全く意識しておらず、写真を見てくださった方から『また富山の本気シリーズを楽しみにしています！』と言っていただけるようになったので、それに便乗しました（笑）」
「そして、写真を見て下さった方から『富山に行ってみたい！』『富山県民だけど改めて富山いいなと思った！』というコメントを沢山いただけるのがうれしくて、今では意識してアップするようになりました」
どの写真からも、富山愛がヒシヒシと伝わってきます。コロナ禍が終息したら、ぜひ富山に行って、「富山の本気」を自分の目で見てみたいですね。
