「僕が撮りたかったのはコレジャナイ」空飛ぶ鳥の群れの写真を撮ったつもりが…決定的瞬間すぎて話題

川上 隆宏 川上 隆宏

「僕が撮りたかったのはコレジャナイ」とのつぶやきとともにTwitterに投稿された、空を飛ぶ鳥の群れの写真が話題です。楽しそうにぱたぱた羽ばたいている雰囲気を狙っていたのに、撮影できたのはめちゃくちゃスポーティーな流線型フォルムの軍団です。空を勢いよく切り裂くように進む姿はカッコ良すぎて、生き物というより…まるでミサイルや戦闘機のようにも見えてきます。

撮影したのは大分県在住の「とち」(@solexae86)さんです。10日夕刻に投稿すると、12日朝までに38万件を超す「いいね」がついています。

戦闘機の魅力にはまり、カメラを勉強中というとちさん。福岡県にある航空自衛隊・築城基地周辺に、よく撮影に出向いているといいます。この写真も戦闘機撮影の合間に撮ったもの。

「20羽くらいのヒヨドリの群れが来るのに気づき、30メートルくらい離れている状態で撮影しました。 ファインダーから見えた姿は羽ばたいていたのですが…」と、とちさん。実際に撮影できたのは、群れ全体が翼を閉じて滑空状態になったものでした。シャッターのタイミングのせいか、まるで事前にみんなで示し合わせたかのように、ぴしっとそろっているのが不思議です。

ネットには「すごい写真ですね」「よくこんな決定的瞬間が撮れましたね」「とても鳥(トリ)ッキー」といった声が続々と。

流線型のフォルムに「ヒラメがたくさん」「空飛ぶ鰹節」と、魚を想像する人も多数いたほか、黒いコートを羽織った無数の紳士が浮遊するシュールレアリズムの有名絵画を思い出して「マグリットっぽい鳥たちですよね」との指摘もありました。

鳥の飛び方に専門的な解説を寄せる人も。「写真に写ってるヒヨドリは『波状飛行』と言われる飛び方をする種で、数回羽ばたいては羽を閉じてしばらく滑空し、高度が下がるたびそれを繰り返す」「なので他の種より羽を閉じてる瞬間が被りやすい」…とのこと。…勉強になります。

投稿が話題になったことについて「正直こんなに伸びるとは思ってませんでした」と語るとちさん。撮りたかった写真はコレジャナカッタかもしれませんが、いえいえ…「鳥の真実に迫る貴重な写真」すごいです!

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