大垣まつりの時、たまたま祭りに来ていたネコリパブリックの首相が神社で親子猫を発見、後日保護した。2匹の子猫は、岐阜のネコリパにいたが、生後約1歳半になっていた。譲渡してもらうなら成猫がいいと思っていた清水さんは、2匹を引き取ることにした。
ネコリパの首相が野良の親子猫を発見
岐阜県の大垣市では毎年5月に大垣まつりが開催される。2018年5月、保護猫カフェの運営や猫の譲渡活動などをしているネコリパブリック(以下、ネコリパ)の首相(代表)の河瀬さんは、地元大垣に帰省して、大垣まつりに行った。会場の大垣八幡神社に母猫と2匹の子猫がいるのをみつけ、後日、捕獲機を使って保護したという。子猫たちは、生後9カ月くらいだった。
母猫はエイズキャリアだったので、東京のお茶の水にあるエイズキャリア猫専門の猫カフェに行き、子猫たちは岐阜店で里親を探した。
3匹のつもりが4匹に
岐阜県に住む清水さんは、2018年3月、ネコリパが運営する猫カフェから銀次郎くんと寅次郎くんを譲渡してもらった。どちらも大人の猫で、すぐに家になじんでくれた。そのころ猫との暮らしにも慣れ、そろそろ3匹目を迎えたいと思っていた。3匹なら世話をできると思ったそうだ。
ネコリパのブログを見ると、可愛いクリーム色の女の子の猫が載っていた。実際に会ってみると、成猫なのに体重は2キロしかなくて、写真で見るよりもずっと小さい印象だった。銀次郎くんと寅次郎くんは体重6キロの大きな猫だったので、留守番中に何かあってケガでもしたら大変だと思ったという。
受付の近くには、大垣まつりで保護された茶ゴマくんと黒ゴマくんがいた。スリスリしたり、手を舐めたりして甘えてきた。
「女の子がほしかったけど、小さいので無理かなと思いました。兄弟猫の茶ごまと黒ごまを引き離すこともできず、飼うなら2匹一緒に。先住猫と合わせると4匹になるので悩みました。でも、2匹とも人懐っこい猫だったので、一度トライアルにチャレンジしようということになりました」
先住猫との相性は水と油だが、人は大好き
2019年3月下旬にトライアルが始まった。4匹とも雄猫なので相性が心配だったが、もともと全員、猫カフェで集団生活をしていたので大丈夫だろうと思った。茶ごまくんと黒ごまくんは、ネコリパで他の猫に追いかけられると、ケージに避難し、嵐が過去るのを待つような子だったので、少なくともケンカにはならないだろうと期待した。
しかし、先住猫の銀次郎くん、寅次郎くんとは水と油。2対2に分かれてお互いシャーシャー言っている。それでも清水さん宅は2階建てなので、1階に先住猫、2階に茶ごまくん、黒ごまくんが暮らしている。たまに鉢合わせることもあるが大きなケンカにはいたっていない。
4匹の成猫を引き取った清水さん。成猫だとなつきにくいと聞いたことがあったが、まったくそんなことはないという。茶ごまくん、黒ごまくんは、清水さん夫婦だけでなく、お客さんにも可愛がられている。