マスク配布して営業する派遣型風俗店も…緊急事態宣言下の風俗は今!? 大阪の夜の街を歩いてみた

杉田 康人 杉田 康人

「当店はコロナ対策もばっちりしています!ご心配な方には、マスクを差し上げています」。デリヘル店に連絡すると、電話口から猫なで声が返ってきた。新型コロナウイルス感染拡大を受けて、緊急事態宣言の対象となった大阪府は14日から性風俗店も対象にした休業要請が始まった。歓楽街はいま、どうなっているのか?ナニワの夜の街を歩いてみた。

一変して灰色のシャッター通り

風俗店や、ラブホテルが立ち並ぶ大阪有数の繁華街・兎我野(とがの)町。ふだんはネオンも道行く人の欲望もピンク色だが、一変して灰色のシャッター通りになっていた。「緊急事態宣言を受け」「昨今の情勢を踏まえ」。文言は違えど、休業の貼り紙が風になびく。キャッチの男性に話を聞いた。

「休業要請を受け、店舗はほぼ閉まってます。ホテル系なら紹介できます」。デリバリーヘルスやホテルヘルスといった派遣型風俗店は、通常通りの営業。休業要請の対象外になっている近辺のラブホテルに、女性を派遣する店が活況だ。

大阪府でも、休業要請に協力した中小企業や個人事業主に独自の支援策を検討している。そもそも、風俗店は補償されるのか?キャッチの男性は「株式は休業補償をもらえるんでしょうけど」と話す。カブシキ…つまり会社組織として店舗型風俗店を運営しているところは休業要請にも応じるが、そうでなければ補償を受けるのは難しいとの見解を示した。確かに、営業実態のつかみどころのなさがデリヘルのうまみなのだろうが…。

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