新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されているなか、福岡のある企業が社員に支援金を支給したことに「神対応」「そこにホワイト感を感じました」とSNSで話題となっている。
糸永直幸さん(@the_folkees)が5日、Twitterに「僕の職場のコロナウィルス対応がこれでした」と投稿。そこには「新型コロナウィルス予防対策支援金」という書面とともに現金3万円の写真がアップされていた。
書面の内容は、
みんなへ
コロナウィルスが問題になっている状況の中、接客や現場に出て日々奮闘してくれてありがとうございます。以下の趣旨で支援金を設けました。
1)日々、不安の中、会社のために尽力してくれていることへの感謝のため。
2)コロナウィルスに対する予防対策費用として、日々高騰しているマスクや消毒剤などを購入するため。
3)健康は「体」だけでなく「心」も重要なため、この費用を使って家で料理をしたり、ビデオをレンタルして、家での時間を楽しんでもらうため。
こういう有事の時こそ、みんなで前向きに乗り越えていきましょう。
この投稿には30万以上のいいねの数がついた。
「ホワイト企業ってものが存在するって、都市伝説じゃなかったw」
「神対応すぎん?!素晴らしい!!」
「久々にコロナ関連で前向きなツイート見た気がする」
「この3万円が後日、会社にどれだけのプラス効果をもたらすかはかりしれないね」
と、リプ欄はこの会社の対応を賞賛するメッセージで一色だった。
その会社は住宅販売を手掛ける福岡工務店(本社・福岡市)。糸永さんは同社の営業マン。サラリーマンのかたわら福岡を拠点に活動する4人組ロックバンド「The Folkees」のボーカルで、ライブ活動や楽曲の制作活動を行なっている。糸永さんに話を聞いた。
――コロナウイルス支援金が支給されたときどう思いました?
「社員のこと、社員の家族の事を考え行動してくれる思いにとても嬉しい思いでした」
――3万円の使い道は?
「生活費の足しにする予定です」
――お勤めの会社はどんな会社ですか?
「メリハリのある雰囲気の会社です」
――バンド活動は公認ですか?
「会社の上司や社長などにはいつも応援する言葉をいただいています」
福岡工務店の広報担当に詳しい話を聞くと、今回の支援金は正社員、パート、アルバイトを含む全34人に支給。支給額は1万円×家族の人数だという。糸永さんの場合は3人家族なので、3万円となったわけだ。
支給にいたった経緯について同広報は「弊社はテレワークを導入していますが、職種的にできないことがあり、そのあたりは社員に委ねています。会社として、それに報いることができないかと考えた結果、支援金という形になりました。なにより、社員は大切なメンバーですから」と説明した。