イオン従業員、マスク着用の可否巡り現場で混乱?…新型コロナウイルスの影響続く

どなどな探検隊

黒川 裕生 黒川 裕生

従業員のマスク着用を昨年末から「原則禁止」にしていた大手スーパーのイオン(本社・千葉市)が、新型コロナウイルスの影響を受け、「現在はマスク着用を認める動きを見せている」と先日当サイトで報じたが、記事を読んだイオンのパート従業員を名乗る人から「自分が働いている都内の店舗では予防目的のマスクはまだ禁止されている。調べてほしい」という取材リクエストが届いた。

「記事を読んで同僚と喜び、安心したのも束の間、上司に見せたところ一蹴されてしまいました。少なくともうちの店では、今も頑なに『マスクを着けるな』と言われています」

「そもそも、マスクを着用する場合は上長の許可が必要なのですが、許可基準が曖昧で、咳が出ているのに着用を断られた人もいます」

一方、イオンの見解は「マスクの『原則』着用禁止はあくまでも『身だしなみルールの確認』という意味合い」「花粉症や風邪などでマスクが必要な人の着用まで禁じるものではない」というもの。今回の措置については「予防、衛生管理の一環として総合的に判断した」としており、方針の緩和や撤回ではないというスタンスだ。

ただ「禁止」という強い言葉のイメージがひとり歩きした結果、店舗によっては「全面禁止」というトーンで受け取り、一部で、当サイトに証言を寄せてくれた従業員が体験したような本来の趣旨とは違う対応を招いているとみられる。

イオンの広報担当は「この状況でマスク着用を認めないのは、会社としてはあり得ない対応だと考えます」と強調。「現場からそうした声が上がっていることを踏まえ、各店舗の責任者にあらためて丁寧に説明し、誤解が生じないよう努めて参ります」としている。

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