全身全霊かけて探します!福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」が話題…司書さんの知識と愛が深すぎる

広畑 千春 広畑 千春

 ―どうやって正解にたどり着いたんだ…というすごいのもありますが。

 「質問と答えが一覧にしてありますが、実際は目の前にいる方と、いつ頃にどこで見たか…などいろいろと質問をさせて頂く中で、正解にたどり着いているので、一足飛びではないんです。『どうやって笑いをこらえているのか』とのご質問もありましたが、職員では笑う人は誰もおりません。皆、真剣になって、いろんな断片情報から調べています。それが、こうして多くの方々になごんで頂けるならうれしいです」

 ―考えてみれば、何でも自己責任のご時世に、ものすごく優しいサービスですよね。

 「私自身も、本のタイトルって覚えられないんです。メモでもしていなければ、意外とあいまいで、窓口に来られる方のお気持ちがよく分かります。タイトルや表紙の色、イメージ、最近新聞広告に載った…などほんのわずかな情報でも全身全霊を掛けて一緒に調べます。それに現在の図書館の検索システムも1字から調べられて、かなり精度が高いんですよ」

 ―本離れと言われる時代ですし。

 「そうなんです!!!ですから、覚え違いなんて気になさらないで、分からないことがあったら何でも聞いてください!そして気軽に図書館に来て、本を手にとって頂けたら」

 と、もう10数社目の取材だったそうなのに、とても丁寧に答えて下さいました。ああ、なんという優しさ…!図書館って実は、隠れた癒しスポットだったのかも。

■福井県立図書館覚え違いタイトル集 https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/tosyo/category/shiraberu/368.html

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