突然どんぐりをくれる「養命酒のビンくん」が話題。ナゾすぎる存在について、担当者に聞いた

太田 浩子 太田 浩子

 見覚えのあるビンが、森の小道にしゃがみこんで何やらガサゴソしている、と思ったらおもむろにテケテケやってきて握った手を開いたら、ど・ん・ぐ・り。という動画が2019年12月27日にツイートされ、再生回数118.5万回を超えています。

 リプ欄には「意外と足が長くて、え?ってなりました…すいません」「かわいいけど夜中に森で出くわしたら、ホラーだよ(´;ω;`)」「そのうち天然の漢方薬を採取に行きそう」「く、黒い軍手」「こわいこわいこわい」「好キ」「チョコチョコ歩きが可愛い〜(*´∀`*)」「一体、私は何を見せられているんだ…( ゚Å゚;)」と、とまどう人が続出。

 専用のツイッターアカウント「養命酒 ビンくん」(@binkun_yomeishu)を持ち、「ちょっと元気が出なかったり、調子が悪いかも…と思っているみんなを僕のツイートで元気にしますっ! 返信に関しては上司に止められておりますので出来かねます。」と自己アピール。「あいつもボクだし、ボクもボク。何も不思議なことはございません。養命酒ですから。集合体としての個というか…あなたの家の養命酒だってボクなんですよ。」とナゾのコメントをしています。

 薬用養命酒といえば、14種類の生薬の力で冷え性や肉体疲労などを改善する医薬品。動画に登場する養命酒の「ビンくん」は、「養命酒製造株式会社」(東京都渋谷区)の社員とのことです。マーケティング部の鳥山敦志さんに聞きました。

 ──ビンくんは、いつ生まれたんですか?

 約400年前に生まれたと聞いています。私たち社員や会社より前から存在しているようです。ツイッターは2018年5月から、ふと、始めています。

 ──400年…(笑)なるほど。ビンくんは社員なんですよね?

 なぜかマーケティング部の社員(平社員)として普通に働いています。プライベートはナゾです。普段は渋谷にある本店にいますが、時々ふるさとである駒ヶ根工場(長野県駒ヶ根市)にもいるようです。同僚はマーケティング部、宣伝担当のWEBチームの3人と1ビンと1ハコ、名刺も持っています。

 ──ビンくんには、家族とかいるんですか?

 養命酒のビンなので家族という概念はないようです。ハコさんとはよく一緒にいますが。 また、ビンくんはひとりだけではありません。詳しくはツイッターを参照ください。

 ──え? ああ、家にある養命酒もビンくんということなんですね。話題になった動画以外でも、ドングリをあげまくってますが。

 好きだからと思います。ちいさな子どもが大事なものを何度も見せたがる行動と一緒です。何度も見せられました。自然豊かな駒ヶ根工場にはどんぐりなど自然の恵みもいっぱい落ちています。

 ──小さな子どもと一緒? プレゼント企画も「ビンだけに便乗企画」とか不思議すぎます。念のため聞きますが、「けっこう毛だらけキャンペーン」の選べるプレゼントは、毛だらけのビンくん「毛ビン」と「毛ガニ」、どちらが人気だったんですか?

 毛ガニが人気でした。ビンくんはすこしがっかりしているようです。

 ──あらら(笑)。ビンくんからもひと言いただけますか?

 「これからも皆さんに健康をお届けするために頑張っていきますので、よろしくお願いしますん。疲れがたまっていて元気がなかったり、冷え症で、調子が悪かったりしたときにはボクのことを思い出してくださいね。養命酒とともにあらんことを!」(一般の人には聞こえず、社員にしか聞こえないナゾの言葉で話すそうです)

養命酒製造株式会社 https://www.yomeishu.co.jp/

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